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不眠大国ニッポン! 国民の半数が不眠症の疑い!?:寝具メーカーの1万人調査

社会

寝具メーカーの全国1万人調査で、49.3%の人に不眠症の疑いがあった。特に、30代、40代の人は、睡眠時間が足りていない人が多いようだ。

「電気を消して布団に入ってもなかなか寝付けない」「夜眠れないせいか、仕事中に激しい眠気に襲われる」―睡眠に関する悩みを抱えている人は意外に多い。寝具大手の東京西川(東京都中央区)が実施したインターネット調査で、「日本人の約半数に不眠症の疑いあり!」との結果が出た。

調査は2018年7月、全国の18歳~79歳の男女1万人を対象に実施。世界的に使われている不眠判定法「アテネ不眠尺度」に基づき、「寝つき」「途中で目が覚めるか」「日中の眠気」など8つの質問に対する答えを点数化して集計すると、49.3%の人が「不眠症の疑いあり」で、「疑いが少しある」人も18.2%いた。年代別では、20代が最も不眠の疑いが高く、30~50歳代も高い割合を示した。

実際の「睡眠時間」が足りているかという質問に対しては、年代によって大きなばらつきがあった。60代、70代の満足度が顕著に高いのに対して、それ以外の年代では「十分である」と答えた人は概ね30%未満で、特に、30代、40代は「全く足りないし眠れない」と答えた割合がほかの世代よりも多く、睡眠時間に不満を持っていることが分かった。

ちなみに睡眠時間が「全く足りない」と答えた人の平均睡眠は5時間46分、「十分である」と答えた人の平均は7時間50分で2時間以上の開きがあった。

疲労と睡眠の質(熟睡、目覚めの良さ)の関係について聞いたところ、「肉体的に疲れた1日」は「あまり満足していない」「全く満足していない」の合計が46.1%だったのに対して、「精神的に疲れた1日」は61.1%となるなど、精神的な疲労の方が睡眠の質の低下につながることがわかった。

同白書では「睡眠の質が低下するといらいらや不安が増し、落ち込みやすくなるなど、さらに精神的な疲労を受けやすく、悪循環になる」と指摘。寝る前に心身をリラックスさせることが重要としている。

バナー写真 : PIXTA

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