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電子マネー、平均3枚保有でも、日常的に使っている人は3割弱:1件あたりの決済額は1000円以下

経済・ビジネス

日本人は1人平均2.9枚の電子マネーを持っているが、日常的に使っている人はわずか3割だった。

日銀がまとめた「決済動向」によると、2017年度の電子マネーによる決済金額は前年比1.4%増の5兆2403億円、電子マネーのカード発行枚数は3億6725万枚となった。国民1人あたり2.9枚の電子マネーカードを保有していることになる。決済件数も前年度比4.6%増の54億9300万件だった。

日銀が18年6月に実施した「生活意識に関するアンケート調査」によると、日常生活の中でクレジットカード、電子マネー、デビットカード、プリペイドカードのいずれかを使って「キャッシュレス決済」を利用している人は全体の77.8%だった。日本は、諸外国と比べて現金志向が強い国と捉えられているが、徐々に、キャッシュレス決済が普及しつつある。

ただ、「クレジットカードを利用」している人が70.3%だったのに対し、「電子マネーを利用している」と答えた人は27.3%にとどまった。通勤・通学などで交通機関を利用する人にとっては、交通系ICカードは日常生活になくてはならないアイテムとなっている。しかし、定期券・乗車券として使うだけで、電子マネーとして使う人はまだ限られているようだ。

また、電子マネーは鉄道駅構内のショップやコンビニチェーンでの利用が中心であることから一件あたりの決済金額は1000円未満にとどまっている。

バナー写真 : PIXTA

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