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「携帯高い!」の背景にあるのは不信感-野村総研調査:オプション商法や上位プラン加入強制経験で

経済・ビジネス

携帯電話料金が高いと感じる背景には、キャッシュバックがあるからといって不要なオプションに契約させられたり、より上位プランに加入させようとする携帯会社に対する不信感があるようだ。

野村総合研究所の全国のスマートフォンユーザー3000人を対象とした携帯電話料金に関する意識調査で、約6割の人が携帯電話料金を「高い」、約3割の人が「納得していない」と感じていることが明らかになった。調査は2018年7月にインターネットを通じて携帯電話大手3社(NTTドコモ、ソフトバンク、au)のいずれかと契約し、自分で料金を支払っている人を対象に実施した。

 

携帯電話について、ユーザーの約半数が「携帯会社はもうけ過ぎている」「携帯料金を負担に感じる」と答えている。また、携帯会社が不誠実だと感じている人も3割にのぼった。

料金について、「高い」かつ「納得していない」と考えている人たちの意識について分析したところ、背景には「料金の負担感」に加え「不信感」があることが浮かび上がった。

批判層の「負担感」を生み出す要因となった経験としては「ガラケーからスマホに変えた際に、想定よりも毎月の料金が高くなって驚いた」(76%)、「使っていないオプションサービスを解約し忘れて、不要な料金を支払ったことがある」(57%)、「契約プランを使いきれず、たくさんあまってしまったことがある(ギガあまり)」(55%)などがあった。

また、「不信感」を生み出す経験としては、「端末の割引やキャッシュバックを受けるために、使う予定のないオプションサービスを契約させられた」(59%)、「契約しようとしていたプランランよりも高いプランを契約させられたことがある」(25%)などの回答が目立った。

バナー写真 : PIXTA

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