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人口過密で孤独な大都会東京:23区は単身世帯が過半数

社会 家族・家庭

人口集中エリアほど単身世帯が多い。過密なのに孤独な首都・東京。

人口減少期に入った日本でも、東京の人口は増え続けている。2015年の国勢調査で、日本全体の人口は前回調査(2010年)比96万2607人減少したが、東京23区は32万7045人も増加した。1平方キロメートルあたりの人口密度は6169人で、第2位の大阪府4640人とは1500人もの開きがあり、全国平均341人の18倍に当たる。

それほど過密な東京だが、一世帯あたりの人数は漸減している。15年調査で、東京の一般世帯1世帯あたりの人員は1.99人となり、全国で初めて2人を下回った。都心部の23区では1.91人。このうち、新宿区が1.61人と最も少なく、豊島区、渋谷区の1.64人がこれに続いた。

中心部ほど世帯人員が少なく、中心から離れるにつれて世帯人員も増えていくことがヒートマップにくっきりと表れている。人が密集し、賑わっていても、家族と離れて孤独に暮らす人が多い都会の現実が浮かび上がる。

単身世帯の比率は東京全体で47.3%。23区では半数を超え、新宿区、渋谷区、豊島区では6割を超える。他府県から東京への流入ばかりでなく、東京都内でも若い世代を中心に、郊外からより都心部へと移り住む傾向が強いことが、単身世帯の増加につながっているとみられる。

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