男女格差、日本は149カ国中の110位:女性議員少なく、閣僚はたった1人
社会 政治・外交
「女性活躍推進」の旗をふれども、男女平等からはほど遠い日本。
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世界経済フォーラム(WEF)の2018年版「ジェンダー・ギャップ(男女格差)・レポート」で、日本は149カ国中110位だった。2017年より順位は4つ繰り上がったものの、G7諸国で断トツ最下位は変わらない。政府は成長戦略の一環として「女性活躍推進」を掲げるが、12年以降、100位以下での低迷が続いている。
同レポートは、女性の地位をめぐる各種の統計データを「政治への関与度」「経済活動への参加と機会」「教育」「保健」の4分野に分けて分析。男女平等が実現していれば「1」、完全不平等を「0」として点数化し、各国の順位を付けている。
日本は教育と健康では高得点だが、この2分野は世界の平均点も高いために順位を上げる要素になりづらい。むしろ、女性の政治参加が進んでいないことが低迷の最大の原因だ。18年10月に発足した改造内閣の女性閣僚は1人のみで、衆院の女性比率は10.1%にとどまっている。経済分野では、賃金格差と管理職比率で低スコアだった。
G7(先進7カ国)では、12位のフランスがトップ。以下ドイツ(14位)、英国(15位)、カナダ(16位)、米国(51位)、イタリア(70位)と続き、100位圏内に食い込めなかったのは日本だけだった。
順位 | 国 | スコア |
---|---|---|
1 | アイスランド | 0.858 |
2 | ノルウェー | 0.835 |
3 | スウェーデン | 0.822 |
4 | フィンランド | 0.821 |
5 | ニカラグア | 0.809 |
51 | 米国 | 0.72 |
75 | ロシア | 0.701 |
103 | 中国 | 0.673 |
108 | インド | 0.665 |
110 | 日本 | 0.662 |
115 | 韓国 | 0.657 |
世界経済フォーラムの公表資料から一部抜粋
バナー写真:PIXTA