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高齢化も影響?日本人はだんだん歩かなくなっている : 地域別では男性大阪府、女性神奈川県がトップ

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1日に歩く歩数は60歳代になると大幅に減少、70歳代では50歳代よりも2400歩以上少なくなる。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、成人が1日に歩く平均の歩数は男性が6846歩、女性が5867歩だった。年齢区分ごとでは男女ともに20~59歳まではそれほど大きな変化はないが、一般的に定年退職年齢を迎える60歳代になると歩数が大幅に減少、70歳代になると50代と比べて2400歩以上少なくなる。

年齢区分ごとの1日あたりの歩数の平均値
 

平均歩数の経年の変化を見ると、年ごとに波はあるものの、中長期的には漸減傾向にある。この間、社会の高齢化が進み、歩数が少なくなる高齢者の割合が増えたことが主な原因と考えられる。

1日の歩数の平均値の推移
 

「国民健康・栄養調査」の2016年調査では、都道府県別の歩数ランキングも出している。

最も歩数が多かったのは、男性は大阪の8762歩、女性は神奈川県の7795歩。男女ともに高知県が最も少なかった。ランキング上位には、首都圏から関西圏にかけて人口が密集するエリアの都府県が名を連ねる。公共交通網が発達した都市部では、「駅まで徒歩」「駅から徒歩」などの行動スタイルが一般的だが、地方では通勤や買い物に乗用車に頼らざるをえず、都市部に比べて歩数が少なくなりがちだ。

都道府県別の平均歩数ランキング

  男性 女性
1 大阪府 8762 神奈川県 7795
2 静岡県 8676 京都府 7524
3 奈良県 8631 広島県 7357
4 東京都 8611 滋賀県 7292
5 京都府 8572 東京都 7250
 
42 和歌山県 6743 青森県 6010
43 鳥取県 6698 宮崎県 5939
44 秋田県 6626 山形県 5893
45 岩手県 6626 鳥取県 5857
46 高知県 5647 高知県 5840

厚生労働省「国民健康・栄養調査」2016年版のデータを基に編集部作成
(同年4月に発生した熊本地震の影響で、熊本県は調査対象となっていない)

都道府県別の平均歩数のヒートマップ

バナー写真 : PIXTA

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