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室屋の三連覇ならず—エアレース4年連続で千葉開催
[2018.06.06]

5月26、27の両日、千葉市の幕張海浜公園で国際航空連盟公認の「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2018千葉大会」が開催され、昨年の年間チャンピオンである室屋義秀選手が同レース史上初の母国3連覇に挑戦した。アジア唯一のトップクラスパイロットである室屋は初日の予選を3位で通過し期待を盛り上げたが、2日目の第1試合で重力加速度(G)の制限をオーバーし敗退した。優勝したのはオーストラリアのマット・ホール選手で、第3戦終了時点で年間トップに立った。

2日目の室屋選手の飛行、レース後唇を噛みながら会見場から引き揚げる室屋選手

開催地 “チバ”は「世界一の盛り上がり」

室屋選手は27日のレース終了後の会見で、垂直尾翼の交換や2日目に対戦したホール選手の素晴らしいタイムなど敗因を分析したあと、「千葉は世界でも最もエアレースが盛り上がっている。海外では千葉でのレースが始まった当初は『チバはどこにある』と聞かれたが、いまはエアレースファンのだれもが知っている」と述べ、開催地の熱気をたたえた。

決勝が行われた27日は時折風が強まる場面もあったものの、予定通り9カ国14人のパイロットが競技に参加。千葉マリンスタジアムと海岸沿いの高層マンションやホテルを背景に、最高時速370kmの豪快なスピード競争を繰り広げた。

2日間の有料観客数は延べ7万人。4年目とあってエアレース慣れしてきた日本のスカイスポーツファンは、単発のプロペラ機であるレース機がコースに突入する直前に煙を排出し始めるとタイミングよく「スモークオン!」と叫び、好記録には拍手するなど、世界最高峰のパイロットたちを大いに声援し週末のひと時を楽しんだ。

アジアの裾野広がり、特例開催に「今回限りかも」の声も

2015年からレース開催地となった千葉では、スタート地点からゴールまで約4kmのコースを高さわずか25mのチェックポイントを低空飛行で通過する。波が強くなると通過ポイントの振り幅は50~100㎝にもなり、海風が方向を変える難しさがあるとされる。日本最長4.3kmの人工ビーチ幕張海浜公園に面した千葉会場は首都に近く集客が期待できる上、その地形も評価されている。

アトラクションとして、日本では珍しい「ジェットパックマン」の飛行も披露された

千葉市は日本の民間航空の発祥地とされる。市は2015年末国家戦略特区に選ばれ、航空法の規制を緩和してのドローン宅配サービス実験にも取り組んでいる。千葉大会は今年も最高30万円の高額チケットが早々に売り切れるなど好評で、日本人のスカイスポーツ好きを証明してきた。

しかし、今年は浦安市に設定した臨時エアポート脇にホテルが建設されたことで「航空法上、滑走路として使用できない」として一時開催が危ぶまれた。結果的に特例扱いでの開催が実現したがネットユーザーの間では「来年以降の開催は不透明」と危ぶむ声も上がった。

文・写真=三木 孝治郎(ニッポンドットコム編集部)

バナー写真=優勝したホール選手(中央)は「好きな日本で優勝できてうれしい」と語った。

  • [2018.06.06]
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