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日本酒を「学問」に=歴史文化、内外へ発信−産官と連携・新潟大
[2018.03.23]

「日本酒をワインのような学問に」。新潟大は4月から、名産の日本酒について歴史や文化などを総合的に学ぶ「日本酒学」を開講する。県や県酒造組合と連携し、醸造や販売に携わる若者を育成するとともに、日本酒の魅力を国内外に広げることが目的だ。高橋姿学長は「総合大学としての特長を生かし、日本酒を世界へ発信できるよう努めたい」と抱負を語る。

新潟大での日本酒学の講義開始を祝う(左から)新潟県の米山隆一知事、新潟大の高橋姿学長、県酒造組合の大平俊治会長=9日、新潟市中央区 (時事)

同大によると、日本酒学は全学部が対象の教養科目に位置付け、毎週水曜日の1こまを充てる。各学部の教授や酒造組合の職員らが講師となり、それぞれ専門分野の観点から、日本酒の歴史や作法、醸造・発酵の知識や流通方式などを幅広く講義する。

基礎を履修した学生は、20歳以上であれば日本酒を実際に飲んでたしなみ方を「実習」できる。市民向けの公開講座も予定。講師の一人で経済学部の岸保行准教授は「日本酒の教養や知識を語ることができる人材を育てたい。留学生にも受講してもらい、母国でも広めてもらえれば」と話す。

県酒造組合によると、県内には約90の酒蔵があり、3月上旬に新潟市で開催された地酒を味わうイベント「にいがた酒の陣」には、2日間で全国から過去最多の約14万人が来場した。人気の盛り上がりに、大平俊治会長は「酒を造る立場として、さまざまなアイデアを出していきたい」と意気込む。県も18年度予算案に日本酒のPR費用を盛り込み、大学の取り組みや酒蔵を支援する。

同大は今後、ワインを学問として講義を行っているフランスのボルドー大学との連携を視野に入れる。日本酒を学問とする動きは県外にも広がりを見せ、今年は神戸大でも開講が予定されている。高橋学長は「お互い切磋琢磨(せっさたくま)して学問領域を伸ばし、将来は『日本酒学会』を開くことができれば望外の喜び」と期待している。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2018.03.23]
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