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保管遺骨、返還依頼も=木造船は解体処分-北朝鮮?漂着で自治体対応
[2017.12.20]

日本海沿岸で北朝鮮からとみられる木造船の漂着・漂流が相次ぎ、海上保安庁が今年確認した件数は統計を取り始めた2013年以降で最多となった。漂着があった自治体側は遺体の取り扱いや船の処分などの対応に追われている。通常、所有者の分からない船は解体処分し、身元不明遺体は火葬して無縁仏として扱うが、返還を見据え遺骨を保管する自治体もある。一部では既に北朝鮮側から返還依頼も届いている。

秋田県男鹿市では先月27日以降、10人の遺体が見つかった。市は遺骨を無縁仏として扱わず、将来的に北朝鮮に返還できるよう船体番号などと一緒に保管。うち漂着船の中で見つかった8人については、今月6日付で北朝鮮側から日本赤十字社を通じて遺骨の返還依頼が届いており、市は応じる方針だ。

同市は13年度にも漂着した1人の遺骨を返還したことがある。担当者は「国交がないので日赤などの連絡を待つしかない。身元を推定できる場合は遺骨を引き渡している」と説明する。

山形県鶴岡市も返還を考慮した対応を取る。同市の海岸では今月4~15日に5人の遺体が見つかり、うち2人は故金日成主席のバッジを身に着けていた。身元や国籍は特定できなかったが、遺骨は無縁仏と区別し、バッジと一緒に保管する予定だ。

木造船は、漂着ごみとして処分する自治体が多い。山形県は14日、先月21日に鶴岡市の海岸に漂着した木造船を解体した。船体に「所有者は海岸管理者宛てに連絡をしてください」と記した紙をくくり付け、漂着した場所で2週間余り保管したが、名乗り出る人はいなかった。処分には約70万円掛かる見通しで、環境省の補助金で8割を賄う。

海保のまとめによると、北朝鮮から来たとみられる木造船などの漂着・漂流は今年に入ってから15日正午時点で89件、遺体は25人が確認されている。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.12.20]
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