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[ニュース]「初詣客、3割減覚悟」=書き入れ時に商店主ら悲鳴−惨事の影響深刻・富岡八幡宮
[2017.12.28]

12月7日、東京都江東区の富岡八幡宮で宮司の富岡長子さん(58)らが殺傷された事件の影響で、正月には例年約20万人の初詣客が訪れる同八幡宮では、来年は大幅な減少が予想される。予定された会食や結婚式のキャンセルも出始めている。「売り上げが3割は減るだろう」。地元商店街の店主らは書き入れ時を前にした惨事に、悲鳴を上げている。

富岡八幡宮は1627(寛永4)年創建。緑豊かな広い境内で、「深川の八幡様」と近隣住民から親しまれている。初詣は都内有数の人出を誇り、8月には江戸三大祭りに数えられる「深川八幡祭り」がある。結婚式の会場や七五三の参拝先としても人気だ。

地元商店街の70代の男性店主によると、大みそかの夜は地下鉄の駅出口から参道まで、数百メートルにわたり参拝客の列が続き、年明けと同時に一斉に進み出す。隣接する深川不動堂と共に参拝する人が多く、正月は最も忙しい時期という。

しかし、事件後に開かれた商店街の会合では、出席者から来年の正月は3割以上売り上げが減るとの見通しが示された。男性は「こんな事件があれば誰も来ないよ。殺人現場にお参りなんかしたくないでしょ」と投げやりに話した。一方で「八幡様と不動様のおかげで商売ができているから…」と複雑な心境ものぞかせた。

近くの店で働く60代女性は「もう嫌だという人もいれば、神様と事件は関係がないと考える人もいる。どれくらい来るか見当もつかない」と不安そうに語った。

元日昼の団体客の予約がキャンセルになった飲食店もある。男性店主は「験を担ぎ、縁起の悪い神社には行きたくなかったんだろう」と推し量る。地元名物「深川めし」を提供する飲食店の男性従業員も「年明けの予約が入る時期なのに、例年より少ない気がする」とこぼした。

富岡八幡宮の結婚式でヘアセットや着付けを手掛ける美容室によると、事件3日後に予定通り挙式したカップルがいる一方、2月に予定していた式はキャンセルとなった。都内の結婚式場運営会社が仲介した式は事件翌日に予定されていたが、直前で中止になった。事件後は別の神社を紹介しているという。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.12.28]
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