ニッポンの城

【日本100名城®】秋田県・久保田城

歴史

久保田城は17~19世紀の江戸時代に秋田県を治めた佐竹氏の居城。17世紀初期に築かれた城としては珍しく、石垣のない堀と土塁だけの質素な城だが、城下町は大きく発展し、現在の秋田市につながっている。

秋田県・久保田城

  • 築城年:1603年
  • 初代城主:佐竹義宣(さたけ・よしのぶ)
  • 主な見どころ:御物頭御番所(おものがしらごばんしょ)、御隅櫓(おすみやぐら)
  • 料金:千秋公園は入場無料、御隅櫓観覧料150円(一般)
  • 所在地: 秋田市千秋公園1-39
  • 公式HPなど:久保田城(秋田市ホームページ)

佐竹氏の伝統を生かした「土造りの城」

久保田城は、常陸国(現在の茨城県)で大きな勢力を誇った佐竹氏が、徳川幕府の下で秋田に領地替えとなった際に、佐竹氏の居城として築いた。当時の城としては珍しく、石垣がほとんどなく、防御の設備は堀と土塁が中心で、天守も造られなかった。武家の名門である源氏の流れをくむ佐竹氏の居城としては質素な様式だが、長年の築城の経験を生かした伝統的な「土造りの城」としての強さを備えていた。

当時の建物としては、城内の警備担当の武士の詰所であった「御物頭御番所」が残っている。また、秋田市政100周年を記念して、城の見張り場と武器庫の役割を担う御隅櫓の1つが復元された。現在、久保田城跡は千秋公園として整備され、市民の憩いの場となっている。

秋田城の御物頭御番所(PIXTA)
秋田城の御物頭御番所(PIXTA)

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バナー写真:久保田城の御隅櫓(PIXTA)

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