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【日本100名城®】群馬県・金山城

歴史

金山城は、標高239メートルの金山の地形を利用して築かれた山城。関東の山城では珍しい本格的な石垣を持つ城の守りは堅く、武田、上杉、北条といった有力大名の攻撃を撃退するなど難攻不落を誇った。

群馬県・金山城

  • 築城年: 1469年
  • 初代城主:岩松家純(いわまつ・いえずみ)
  • 主な見どころ:大手虎口(復元)、日ノ池(復元)
  • 料金:無料
  • 所在地:群馬県太田市金山町40-98他
  • 公式HPなど:史跡金山城跡(太田市観光物産協会)

築城史の定説を覆した難攻不落の名城

金山城は、山頂の実城(みじょう)を中心に、四方に延びる尾根の上に砦(とりで)、堀切、土塁などを造って守りを固めていた。武田、上杉、北条といった強敵から何度も攻撃されたが、その度に撃退して難攻不落の名城として知られるようになった。15~16世紀に関東地方に築かれた城には本格的な石垣はないというのが定説だったが、金山城では、発掘調査の結果、多くの石垣や石敷きが発見された。近年、こうした調査結果を基に石垣で整備された大手虎口や、山頂付近で一定の水量を保っている日ノ池などが復元され、当時の姿を見ることができる。

山麓には建築家の隈研吾氏が設計した「史跡金山城跡ガイダンス施設」があり、城の歴史などを学ぶことができる。また、山頂の新田神社まではハイキングコースとして整備されているが、一部道が険しい箇所があり、日没時間などに注意が必要だ。

金山城の日ノ池(PIXTA)
金山城の日ノ池(PIXTA)

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バナー写真:金山城跡大手虎口(PIXTA)

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