観光

2018/3/31

尾道「千光寺」:坂の街にある桜と巨岩の名所

・美しい尾道の景色に桜が色を添える千光寺公園
・日本三大桜の子孫樹がそろう
・千光寺山に多数存在する巨岩も見もの

尾道の大パノラマと桜の競演

歴史と文化が感じられる坂の町・尾道。その山頂にある「千光寺公園」(標高144メートル)は、尾道水道側を見下ろせる絶景スポットとして知られる。春には、園内の尾道市美術館の周りを囲むように咲く桜が見事で、「さくら名所100選」にも選ばれている。間近に見る桜も美しいが、山頂から尾道の風景と合わせて眺めると、海と山、空、街並み、そして桜が一体となり、何倍も魅力的だ。

静かに流れる尾道水道に薄紅色の桜がよく似合う。中央が尾道市美術館

公園内には約1500本の桜が咲き誇るだけでなく、三春滝桜(福島)、山高神代桜(山梨)、根尾谷淡墨(うすずみ)桜(岐阜)の「日本三大桜」の子孫樹がそろう。一つの場所で三大桜の子孫樹がそろうのは珍しく、他にも黄色い花を咲かせる御衣黄(ぎょいこう)桜や鬱金(うこん)桜もあり、花見客の目を楽しませてくれる。

千光寺公園の桜越しに新尾道大橋を望む

千光寺公園

●住所:広島県尾道市西土堂町19
●入園料:無料
●駐車場:1600円 午前830分~午後530分 

迫力ある千光寺山の巨岩群

806年開山の千光寺は、夫婦(めおと)岩や鏡岩、玉の岩など、珍しい形状の巨岩が多数あることで知られる。夫婦岩には烏天狗(からすてんぐ)が刻まれており、なんとも神秘的だ。鏡岩は、2000年に発見されたばかり。「鏡岩が存在する」という伝説はずっとあったが、木が邪魔してごく最近まで見つかっていなかった。

千光寺山の夫婦(めおと)岩と、刻まれた烏天狗

近年発見されたばかりの鏡岩

ロープウェイから見た千光寺山と玉の岩

千光寺

●住所:尾道市東土堂町15-1
●拝観料:無料

千光寺山ロープウェイ

●料金:片道 大人320円、子供160円 往復 大人500円、子供250円
●営業時間:午前9時〜17時15分(15分間隔で運行)
●TEL:0848-22-4900
●公式ホームページ:http://onomichibus.jp/ropeway/

映画の舞台で知られる街をゆったりと散策

「坂の町」や「猫の町」としても有名な尾道は、散歩が楽しい。坂は勾配がきつくて石段も多いので、上りは千光寺山ロープウェイを利用して、千光寺参拝の後にゆっくりと下りながら散策するのがおすすめ。映画のロケでもよく使われる懐かしい街並みで、のんびりと昼寝する猫たちの姿に何度も出会える。

尾道水道沿いには、しまなみ海道を旅するサイクリストのニーズに応えた複合施設「ONOMICHI U2(オノミチユーツー)」が2014年に誕生した。海運倉庫を改装した2000平方メートルのおしゃれな空間に、ホテルや飲食店、ショップが並んでいるので、散策後の一休みにはもってこいだ。

坂道が絵になる尾道の町並み

海運倉庫をリノベーションした複合施設「ONOMICHI U2」

ONOMICHI U2

●住所:広島県尾道市西御所町5-11
●TEL0848-21-0550
●アクセス:JR「尾道駅」より徒歩5

 写真・文=黒岩 正和(96BOX)
(バナー画像:桜越しに眺めるしまなみ海道の起点・新尾道大橋)