華麗な“祇園の夜桜”で有名な「円山公園」:京都・桜の名所巡り

京都市内最古の公園「円山公園」(東山区)は、京随一の花見の名所として知られる。特にライトアップされた「祇園の夜桜」の豪華絢爛(けんらん)な姿は名高く、毎年多くの見物客が押し寄せる。

昼と夜で違った顔を見せる「祇園しだれ桜」

京都の中心市街地を東西に走る四条通。その東端に位置する「祇園さん」と呼ばれる八坂神社を抜けると、隣接しているのが「円山公園」である。回遊式日本庭園を中心に、料亭や茶店が点在する園内は、春になると京都でも有数の桜の名所となる。

円山公園の桜の中でひときわ目を引く祇園のしだれ桜
円山公園の桜の中でひときわ目を引く祇園しだれ桜

円山公園の桜の中で、特に人気が高いのが「祇園しだれ桜」、別名「祇園の夜桜」だ。八坂神社の裏手、周囲を柵で囲われた小高い場所にそびえ立つ、大きなシダレザクラである。正式名称は「一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)」で、現在の木は2代目となる。初代は1947(昭和22)年に樹齢200年あまりで枯死したというが、その種子から大切に育てた桜を、桜守の15代佐野藤右衛門が移植。2代目も、すでに樹齢90年を超え、高さ約12メートルの大木にまで成長している。

昼は、大きく伸ばした枝を薄紅色の花が彩り、趣深いたたずまい。それが、夜にライトアップされると、咲き誇る桜の花が夜空を背景に浮かび上がり、あでやかで荘厳な光景となる。

青空の下、花に飾られた枝が風になびき、風情ある祇園しだれ桜
青空の下、花に飾られた枝が風になびき、風情ある祇園しだれ桜

明かりに照らされた「祇園の夜桜」の華麗な姿
明かりに照らされた「祇園の夜桜」の華麗な姿

京都随一の花見スポット

園内には他にも、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエシダレザクラなど約680本の桜が植えられている。こちらも、日没から午前0時までライトアップされることから、昼夜通して常に花見客でにぎわう。

花見客でにぎわう円山公園
たくさんの花見客でにぎわう円山公園

赤じゅうたんの座敷がある花見茶屋も並び、中心部にある「銀水」「音和」「三味線茶屋」の3店は特に有名。料理を注文すると、座敷の上でゆっくり飲食しながら、桜を見上げることができる。

花見茶屋を利用すれば、夜桜もゆったりと楽しめる
花見茶屋を利用すれば、夜桜もゆったりと堪能できる

●アクセス
京阪電鉄「祇園四条」駅から徒歩10分

取材・文=藤井 和幸(96BOX)
写真=黒岩 正和、藤井 和幸(96BOX)
(バナー写真:「祇園の夜桜」として知られるライトアップされた「祇園しだれ桜」)

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