大阪の桜名所巡り:大阪城・万博記念公園・造幣局桜の通り抜け【動画】

映像

さくら名所100選に選ばれる大阪城公園と万博記念公園、造幣局の桜の通り抜けを筆頭に、大都市・大阪には数多くの桜の名所がある。市民の憩いの場である狭山池公園や大仙公園、長居公園、ライトアップも美しい岸和田城と山中渓(やまなかだに)を映像付きで紹介する。

 

大阪を代表する桜名所:大阪城公園・万博記念公園

大阪の桜名所として名高いのは、共に「さくら名所100選」に選出される「大阪城公園」(大阪市中央区)と「万博記念公園」(吹田市)。大阪城公園には桜の標準木があり、その咲き具合によって大阪の桜の開花が宣言される。

大阪城は1583(天正11)年に豊臣秀吉が築城し、天守閣は1931(昭和6)年に再建されたもの。その天守閣を中心に、総面積100ヘクタールを超える都市公園が広がっている。3月下旬から4月上旬にかけて約3000本の桜が花を咲かせ、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラ、シダレザクラ、ヤエザクラと品種も豊富。約300本の桜が咲き誇る西の丸庭園は、天守閣に程近い花見スポットとして特に人気が高い。

大阪城天守閣を桜の花が華やかに飾る
大阪城天守閣を桜の花が華やかに飾る

櫓と石垣、堀の水面が、ソメイヨシノと趣深い風景を織りなす
櫓と石垣、堀の水面が、ソメイヨシノと趣深い風景を織りなす

1970年の日本万国博覧会(大阪万博)の会場跡地につくられた万博記念公園。広大な園内には、ソメイヨシノを中心に9品種5500本もの桜が植えられているので、桜の見どころは至る所にある。やはり見逃せないのは、芸術家・岡本太郎が制作した大阪万博のシンボル「太陽の塔」と桜の共演。高さ70メートルもあるため、薄紅色の桜の上に黄金の顔をひょっこりのぞかせる構図は思わずシャッターを切りたくなる。見頃は3月下旬から4月上旬で、サトザクラなどは4月中旬まで楽しめる。

密集して咲くソメイヨシノの上に顔を出す太陽の塔
密集して咲くソメイヨシノの上に顔を出す太陽の塔

桜の花と太陽の塔の共演は、遠くからでも眺められる
桜の花と太陽の塔の共演は、遠くからでも眺められる

のんびりと花見が楽しめる:狭山池公園・大仙公園・長居公園

狭山池公園(狭山市)は、大阪でも早い時期から花見が楽しめる名所である。池の周遊路に植えられた早咲きのコシノヒガン約1000本が、小さい白い花をたくさん咲かせるユキヤナギと同時期に開花。3月下旬から4月中旬にかけて、桜の薄紅色とユキヤナギの白、芝の緑という優しい色合いに包まれ、気持ちよく水辺を散歩することができる。

狭山池博物館近くの周遊路に咲く桜とユキヤナギ
狭山池博物館近くの周遊路に咲く桜とユキヤナギ

狭山池公園と共に「日本の歴史公園100選」に選定されているのが、大山古墳(仁徳天皇陵)の南側に隣接する大仙公園(堺市堺区)。園内に植えられた約1000本の桜は51品種もあり、見頃は3月下旬~4月上旬となる。中央の広大な芝生広場を縦断する櫻街道などに咲く、ヤエベニシダレが特に美しいと評判である。

濃いピンク色のヤエベニシダレは、櫻街道沿いに多く植えられている
濃いピンク色のヤエベニシダレは、櫻街道沿いに多く植えられている

サッカーJ1のセレッソ大阪のホームグランドで、大阪国際女子マラソンでも利用される長居陸上競技場(ヤンマースタジアム長居)がある長居公園(大阪市東住吉区)。他にもプールやトレーニングセンターなどが整備されるため、運動公園として知られている。東側には長居植物園もある自然豊かな場所で、スペイン語で「桜」を意味するセレッソの本拠地だけに春は花見の名所となる。植物園や「おもいでの森」を中心に、約20種500本の桜が3月下旬から4月上旬にかけて咲き誇る。

「おもいでの森」を上空から撮影。美しい桜の下をジョギングすることができる
「おもいでの森」を上空から撮影。美しい桜の下をジョギングすることができる

ライトアップされた夜桜を観賞:造幣局桜の通り抜け、岸和田城、山中渓

だんじりで知られる岸和田のランドマーク、岸和田城(岸和田市)。堀の周りを中心に咲く約170本のソメイヨシノが、1954年に再建された3層3階の天守閣と石垣を鮮やかに彩る。開花時期には「岸和田城お城まつり」が開催され、日没後には天守閣と桜がライトアップされる。

普段の開場時間は午前10時から午後5時までだが、お城まつり期間中は午後8時30分まで楽しめる
普段の開場時間は午前10時から午後5時までだが、お城まつり期間中は午後8時30分まで楽しめる

和歌山県に程近い山中川沿いに、約1000本のソメイヨシノやヤマザクラが見事な桜並木をつくる山中渓(阪南市)。見頃を迎える3月下旬から4月中旬には、日没後にライトアップも行われる。JR阪和線「山中渓」駅の近くにある「わんぱく王国」では、毎年「山中渓桜祭り」を開催し、多くの花見客でにぎわう。

阪和線の車窓から桜並木を眺めることもできる
阪和線の車窓から桜並木を眺めることもできる

1883(明治16)年から100年以上の歴史を誇る「造幣局 桜の通り抜け」(大阪市北区)は、春の風物詩として浪速っ子に愛されている。毎年桜の見頃に、造幣局構内の旧淀川沿いにある全長約560メートルの通路を、1週間限定で一般開放する。遅咲きのヤエザクラが中心のため、ソメイヨシノよりも開花時期が遅く、桜の季節を締めくくる最後の花見として人気だ。2019年は134種338本が花を咲かせ、大手毬、小手毬など、他ではめったに見ることができない希少種も交じる。日没後も午後9時まで公開され、ぼんぼりの柔らかい光に照らされた夜桜はあでやかな姿に。期間限定の公開ながら「さくら名所100選」にも名を連ねている。

造幣局では数多くの品種から毎年一種を選び、「今年の花」として紹介している。2019年は、赤い花が手毬のように咲く「紅手毬」
造幣局では数多くの品種から毎年一種を選び、「今年の花」として紹介している。2019年は、赤い花が手毬のように咲く「紅手毬」

1週間で例年70万人が訪れる。日没後も大勢の人が押し寄せる
1週間で例年70万人が訪れる。日没後も夜桜目当ての大勢の人でにぎわう

取材・文・動画=藤井 和幸(96BOX)
写真=黒岩 正和、藤井 和幸(96BOX)
(バナー写真=太陽の塔と桜の共演)

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