群馬県 草津温泉:心も体も癒やされる源泉掛け流しの湯【2】

・日本三名泉の一つで、海外でも有名
・個性豊かな湯宿の他にも、日帰り温泉施設や共同浴場も充実
・日本の温泉文化にどっぷりと浸かることができる

日本一の自然湧出量を誇る、全国屈指の名湯

標高1200メートルの高原にある温泉地「草津温泉」。自然湧出量日本一を誇り、公的に管理される6つの大源泉以外にも約100カ所の源泉がある。古くから湯治場として知られ、兵庫県の有馬温泉、岐阜県の下呂温泉と並ぶ日本三名泉の一つ。明治時代にドイツ人のベルツ博士によって、温泉効用はもちろん、温泉保養地としても優れていると紹介され、世界的に知られることになった。

温泉街の中心にある最大の源泉「湯畑」(ゆばたけ)では、毎分5800リットルもの熱湯が石棚の中から湧き出ている。硫黄分で黄緑色になった湯は、数本の木樋(もくひ)に流されることで温度が下がり、湯の花(鉱泉中に生じる沈殿物)を採取してから各旅館に送られる。湯畑は、湯の花が採れることからそう呼ばれるようになった。

湯畑

湯畑の前にある観光施設「熱乃湯(ねつのゆ)」では、草津独特の入浴法「時間湯」を再現する「湯もみと踊りショー」が朝夕3回ずつ行われている。時間湯とは、木板で湯をかき回す「湯もみ」によって温度を下げた湯を頭に数十杯かぶり、その後肩まで3分間つかる入浴方法。水で薄めず熱湯に入るための、準備運動も兼ねていた。この湯もみの時に皆で調子を合わせるために、“草津よいとこ〜”で知られる草津節が歌われる。

湯もみショー

湯畑から、土産物屋や飲食店が軒を並べる西(さい)の河原通りをたどって、西の河原公園まで歩くのも温泉街の情緒を楽しめるのでおすすめだ。西の河原公園では、「鬼の茶釜」などの源泉から、高温の温泉が湧き出す様子を眺めることができる。この公園の奥にある500平方メートルの巨大な露天岩風呂では、場所によって湯温が異なるので、自分に合った場所でゆったりとくつろいでほしい。

西の河原公園

西の河原露天風呂

東京から草津温泉へのアクセス

自動車:関越自動車道「練馬IC」から「渋川伊香保IC」まで、約103キロメートル。さらに国道で約60キロメートル。
鉄道とバス:「上野駅」から「長野原草津口駅」までは、JR「特急草津号」で2時間30分。そこからJRバスで「草津温泉バスターミナル」まで25分。
バス:新宿駅新南口から高速バス「上州めぐり号」で「草津温泉バスターミナル」まで約4時間。

公式ホームページ:草津温泉ポータルサイト 
写真提供=『ググっとぐんま写真館』

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