現代美術の聖地「犬島」:岡山の自然・景観(2)

犬島(いぬじま)

造形作家・河埜龍三(かわの・りゅうぞう)の作品「犬島の島犬」

瀬戸内海に浮かぶ犬島は、直島、豊島(てしま)と並び、世界的に知られるアート活動「ベネッセアートサイト直島」の舞台となっている。「犬島精錬所美術館」は、約100年前まで稼働していた銅精錬所の遺構を美術館として再生したものだ。三島由紀夫をモチーフにした柳幸典(やなぎ・ゆきのり)のアート作品、三分一博志(さんぶいち・ひろし)の建築で構成されている。

犬島の風土や歴史を生かした建築とアートによって、集落を再生する犬島「家プロジェクト」は点在する5つのギャラリーと「石職人の家跡」からなる。建築家ユニットSANAAの妹島和世(せじま・かずよ)などが手掛けた空間に、さまざまなアーティストの作品が展示されている。

島内は車の乗り入れがないので徒歩で移動するが、1時間ほどで1周できる。宿泊施設やキャンプ場、海水浴場、植物園があり、アート体験とともに、のんびりとした島時間を満喫できる。

●交通アクセス
JR「西大寺駅」からタクシー約30分または、宝伝行きバス約40分、「宝伝港」から渡船約8

編集協力:公益社団法人 岡山県観光連盟
岡山県の観光情報ポータルサイト:岡山観光WEB「犬島」紹介ページ
(バナー写真:犬島海水浴場に並ぶ石の彫刻「スケッチ」。犬島は石の産地としても有名)

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