【フレンチのモーツァルト】ライカ北紀行 ―函館― 第94回

函館山のふもと、青柳町の電停をおり、ゆるやかな坂をのぼっていくと、閑静な住宅街の一角に白い洋館がある。唐草館。

唐草館外観(2021)
唐草館外観(2021)

今日は軽めのランチ。第1楽章は赤カブのスープ。第2楽章は鴨のローストと王様椎茸。

心地よい味がつづく。これはフレンチのモーツァルトだ。しかも、僕の好きなピアノ協奏曲第27番。鴨と椎茸とやわらかなソースが極上の味わいを奏でる。

赤カブのスープ(2021)
赤カブのスープ(2021)

鴨のローストと王様椎茸(2021)
鴨のローストと王様椎茸(2021)

オーナーシェフ丹崎仁(たんざき ひとし)は北海道岩見沢出身。フランスにわたってパリ、ローヌで研鑽(けんさん)をつみ、そのあと箱根のホテルで料理長をつとめた。20年ほどまえに唐草館をオープン。

マダムでシニアソムリエの丹崎文緒は函館出身。パリのレストラン、パティスリーで学んだ。夫婦でいとなむフレンチの名店。ミシュランガイドにも掲載されている。

医院として建てられた築65年の木造建築に手を入れて2000年に開業。函館市都市景観賞を受賞している。

地場の食材にこだわる。店から歩いて10分の海は、ウニとアワビの好漁場。シェフは朝とれたての鮮度抜群のアワビに腕をふるう。そのアワビを使った「アワビのポアレ 香草ソース」、近々味わいたい。

ワインセラーをのぞけばフランスワインがぎっしり。マダムが客の好み、値段を聞いて選んでくれる。

締めの第3楽章はサヴァラン。ケーキのなかでもフランスの伝統菓子、ラム酒たっぷりのサヴァランが何より好き。とびきりのサヴァランを堪能でき幸せであった。

パティシエでもあるマダムがフランスで学んだ恵みなのだ。

サヴァラン(2021)
サヴァラン(2021)

●道案内
唐草館 市電「青柳町」下車、徒歩1分(地図へ

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