観光

2018/6/14

京都観光を快適にする交通手段ガイド:バス・レンタサイクル編

・京都中心部を巡るならバスかレンタサイクルがおすすめ
・バスと地下鉄が併用できる便利な一日券と二日券が登場
・ルートを考えるのが苦手な人は定期観光バスを

京都観光は交通手段の選び方が重要

京都観光で意外と重要なのが交通手段の選び方。見どころが多い京都では、スムーズに移動できるかによって、1日に回れる観光スポットの数が大きく変わってくる。

電車はJRや地下鉄、京阪、叡山電鉄など種類が豊富で、市内は数多くのバス路線がある。どの交通機関を使うべきか迷ってしまうことだろう。ジャパン・レール・パスを購入している訪日観光客から、「京都でもなるべくJRで移動したい」と尋ねられたこともあるが、JRだけにこだわったら効率的な観光はとても難しい。ここでは、快適に京都を巡るための交通手段やお得な乗車券をいくつか提案していきたい。

京都駅北側にある巨大なバスターミナル

中心部を回るならバス利用がおすすめ

京都のバスは路線と本数が多く、行けない場所はほぼないと考えて良いだろう。中心部の観光スポットをメインに回るなら、バスを利用するのがおすすめだ。

特に600円(小児300円)で購入できる「バス一日券(市バス・京都バス)」を使えば、リーズナブルに京都を回ることができるだろう。均一区間の運賃が230円(小児120円)なので、1日に3回利用すれば元が取れる。ただし、別途料金が必要な区間もあるので、下記リストを参考にしてほしい。

市バス・京都バス一日乗車券カード

●バス一日券で移動できる主な観光名所
清水寺・嵐山・金閣寺・二条城・銀閣寺・南禅寺・八坂神社・高台寺・仁和寺・龍安寺・平安神宮・上賀茂神社・下鴨神社・東寺など

バス一日券で追加料金が必要となる方面
大原方面(三千院・宝泉院・寂光院)、修学院方面(修学院離宮・曼殊院・詩仙堂)、高雄方面(高山寺・神護寺)、貴船・鞍馬方面(貴船神社・鞍馬寺)、桂・洛西方面(桂離宮・鈴虫寺)

バスで行くのが便利な平安神宮

【DATA】

「バス一日券(市バス・京都バス)」

  • 料金:大人600円、小児300円
  • 販売場所:市バス・地下鉄案内所、市バス営業所、地下鉄各駅窓口、定期券発売所、市バス車内 ※市バス車内は売り切れの場合あり
  • 公式サイト:
    http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000028337.html
  • 多言語対応:HP=英語/韓国語/中国語(簡体中文・繁体中文)

今春誕生した、京都巡りの強い味方

便利な京都のバスにも弱点がある。それは、交通渋滞などでダイヤが乱れたり、所要時間が予想以上にかかったりすること。近年は、路線によっては混雑がひどく、バスが来ても乗れないことがある。そのため、旅程をきっちりと決めて動きたい人にはあまり向かなかったが、2018年3月17日に「地下鉄・バス一日(二日)券」が発売されたことで、その問題が解消されるようになった。

このチケットは市バスと京都バスに加えて、京阪バス(一部路線を除く)、京都市営地下鉄が乗り放題になるもの。基本的には便利なバスで移動して、車や人が多い通勤時間帯などは地下鉄を利用するといった効率の良い移動が可能だ。京都は宿泊する人が多いので、大人900円の一日券だけでなく、1700円に割引される二日券も販売しているのがうれしい。

「地下鉄・バス一日(二日)券」は地下鉄改札近くの自動販売機などで手軽に入手できる

【DATA】

「地下鉄・バス一日(二日)券」

  • 料金:一日券/大人900円、小児450円 二日券/大人1700円、小児850円
  • 販売場所:市バス・地下鉄案内所、市バス営業所、地下鉄各駅窓口、定期券発売所など
  • 公式サイト:https://oneday-pass.kyoto/
  • 多言語対応:HP=英語

気軽に定番ルートが巡れる定期観光バス

乗り継ぎが心配な人やルートを考えるのが面倒な人は、京阪バスが運営している京都定期観光バスを利用するのも良いだろう。コースは1時間程度の手軽なものから、懐石料理付きで1万円以上するものまで豊富にそろっている。

おすすめは京都駅発の「Kyoto Highlights」コース。毎日運行しており、朝10時に烏丸口を出発し、天龍寺や竹林などの嵐山散策、伏見稲荷大社、金閣寺を約6時間かけて巡る。バスの走行に合わせて、多言語(英語、中国語、韓国語対応)による観光案内も実施。伏見稲荷大社では、英語の話せる現地係員が誘導するので訪日観光客でも安心だ。

満員になることも多い、京都定期観光バス「Kyoto Highlights」

コースによっては、屋根が無い2階建てバス「SKY BUS KYOTO」に乗ることができる

【DATA】

京都定期観光バス「Kyoto Highlights」

  • 料金:大人 6500円(小児 3560円) ※事前にホームページから予約が必要
  • 所要時間:約6時間
  • 乗り場:京都駅烏丸口
  • 公式ホームページ:
    https://resv.kyototeikikanko.gr.jp/Teikan/Web/Default.aspx
  • 多言語対応:HP、バス車内の観光案内=英語/韓国語/中国語(簡体字・繁体字)

訪日観光客に人気が高い伏見稲荷の千本鳥居

自転車なら渋滞の心配が無用

京都には神社仏閣、史跡以外にも、伝統工芸品店や老舗の料理屋、おしゃれな雑貨屋やカフェ、京町屋など訪れたい場所があふれている。ゆったりと町並みを眺めながら中心部を観光するなら、レンタサイクルを利用するのも良いだろう。

春の桜、秋の紅葉などのハイシーズンは、バス移動では交通渋滞、電車だと混雑が予想されるが、自転車移動ならそんな心配も無用。京都駅付近のレンタサイクルショップ「京都ECOトリップ」など、ホームページが多言語対応している店もある。

京都駅八条口西口から徒歩2分のレンタサイクル「京都ECOトリップ」

【DATA】

京都ECOトリップ

  • 住所:京都市南区東九条室町58番地
  • 電話:075-691-0794
  • 公式サイト:https://kyoto-option.com/
  • 多言語対応:HP=英語、中国語
  • 料金:シティサイクル800円~、電動アシスト自転車1800円~、親子用1300円~、子ども用1000円

京都駅から京都御苑までの道のりは平たんで自転車向き。途中でユネスコの世界文化遺産に登録される西本願寺や二条城、鴨川沿いのカフェなどにも立ち寄れる

取材・文=藤井 和幸(96BOX)
写真=黒岩 正和(96BOX)
(バナー写真=京都・嵐山の竹林)