世界初!オープンバスで回転ずし―「SUSHI BUS」 で東京観光

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回るすしを食べながら名所を回る──ありそうでなかったグルメ観光バスが東京都内に誕生した。車窓の景色と上質な一貫を味わえる「走る食のテーマパーク」は、訪日客のハートをわしづかみにしそうだ。

流れる景色と流れるすし

オープンバスの遊覧ツアーと回転ずし。インバウンド人気が高い2つの体験を同時に楽しめる「SUSHI BUS(スシバス)」が、10月10日から東京都内を走り始めた。

東京タワーと摩天楼が頭上に迫る! オープンエアで爽快感たっぷり
東京タワーと摩天楼が頭上に迫る! オープンエアで爽快感たっぷり

東京駅をはじめ名所を背景にすしが流れる
東京駅をはじめ名所を背景にすしが流れる

東京駅近くの鍜治橋駐車場を出発し、東京タワーや東京スカイツリー、浅草雷門など都内のランドマークを70分間で巡る。都会の風を感じるオープントップの2階客席には、すし皿が窓際を回り続ける特製レーンを設置。360度のパノラマを楽しみながら、1階のキッチンで握ったばかりのすしを好きなだけ食べられる。「流れる景色」と「流れるすし」が交差する空間は、どこを切り取っても最高のシャッターチャンス。SNSに投稿したくなるのは間違いない。

食べ放題とはいえ、すしの味にこだわっているため、豊洲市場から直送された新鮮なネタを売りにしている。一般的な回転ずしのワンランク上をいくマグロ、サーモン、タイ、エビ、タコ、玉子など、定番品を中心に11種類を提供。今後さらにバリエーションを増やしていく予定だ。

客席をぐるりと回転レーンが囲む
客席をぐるりと回転レーンが囲む

握りたてのすしは配膳用エレベーターで2階客席へ運ばれる
握りたてのすしは配膳用エレベーターで2階客席へ運ばれる

動くバスの中で、小皿からしょうゆがこぼれないか心配になるが、一般道を時速30キロ程度で走行するため揺れはほとんど感じず、こぼれることはない。突然の雨でも視界を遮らない透明の屋根を閉じるので、すしが台無しになることもない。また、全席に冷暖房の吹き出し口やサンシェードを設置するなど、快適に過ごせるように配慮されている。

全長約12メートルの車体には、巨大なマグロのにぎりが写真で装飾されている。これが沿道の人から注目を集め、写真を取られたり、手を振られたりする。このように風景を眺めるだけでなく、見られる側になることもSUSHI BUSならではの魅力だ。

シェードを伸ばせば、横一列に日差しを遮ることもできる
シェードを伸ばせば、横一列に日差しを遮ることもできる

大迫力の外装。見かけた人から貸し切り希望の問い合わせが舞い込むなど、“走る広告塔”としての効果も絶大だ
大迫力の外装。見かけた人から貸し切り希望の問い合わせが舞い込むなど、“走る広告塔”としての効果も絶大だ

レストランバスの進化形

前代未聞の“走る回転ずし店”は、全国で「レストランバス」を展開してきたWILLERの車体をベースに、企画・運営会社のSUSHI BUSが開発した。走行中の安定した回転レーンの設計や安全面の検証を重ね、2年半の歳月と約1億円の予算を投じ、実用化にこぎつけたという。

1階は本格的なキッチンスペース
1階は本格的なキッチンスペース

急ブレーキでも皿が落ちないよう、実証実験は100回以上にも及んだ
急ブレーキでも皿が落ちないよう、実証実験は100回以上にも及んだ

世界に1台だけのSUSHI BUSは1日5便、各回・定員20人限定。乗車料金は1万6000円からと決して安くはないが、“特等席”へのニーズは高い。SUSHI BUSの矢野智之代表によると予約は好調で、満席の便も相次ぐという。

矢野代表は「現状は日本人が7割を占めるが、メインターゲットとする外国人観光客からの問い合わせは増えている。現行のレストランバスを改装していき、早い段階で増便や東京以外での運行も実現したい」と意欲を見せる。ほかでは味わえない非日常体験は、東京観光の新たな目玉になりそうだ。

高架下スレスレを通過するなど、オープントップならではのスリルも味わえる
高架下スレスレを通過するなど、オープントップならではのスリルも味わえる

目を引くデザインの特製すし皿は非売品。それでも「記念に買いたい」という声があるそうだ
目を引くデザインの特製すし皿は非売品。それでも「記念に買いたい」という声があるそうだ

詳細・予約はSUSHI BUS公式サイトを参照

取材・文・撮影=ニッポンドットコム編集部

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