夜の野外展示「チームラボ 養老渓谷」:数万年を刻む自然が丸ごとアート空間に
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めくるめく光で悠久を表現
世界的アート集団「チームラボ」による野外散策型ナイトミュージアムが4月17日、千葉県中部の観光地・養老渓谷で始まった。5月24日までの期間中、養老川沿いの中瀬遊歩道を会場に、プロジェクション映像や音響技術を駆使したインスタレーションを見せる。県の滞在型観光を推進する事業の一環で、周辺施設の宿泊者は無料となる(一般は平日大人1500円など)。
養老渓谷は房総随一の温泉郷にして景勝地。清流には多様な生物が集まり、ハイキングや釣りが人気だ。流域は「チバニアン」という77万年前から12万年前の時代の地層がむき出しで、地球の磁場が逆転した痕跡をとどめている。

地層がむき出しの崖に花々を投影する《悠久の今の中で連続する生と死》
チームラボはこれまで長居植物園(大阪府)や幽谷隠田跡(ゆうこくおんでんあと、茨城県)などで、「自然が自然のままアートになる」と掲げた野外展示の実績を重ねてきた。本展では養老渓谷の風光を生かす10作品を用意した。
順路は全長1キロのハイキングコースで、浅瀬を渡るポイントもある。数十メートルの大岩壁と川をキャンバスにして、無数の花々が咲いては散りゆく映像がお出迎え。空気がきれいな場所なら数十年から100年と生きられるウメノキゴケや、川に倒れ朽ちかけた巨木などもそのまま作品に取り入れている。
チームラボの猪子寿之代表は「養老渓谷の姿形から膨大な時の積み重ねを感じて、その上に自分の存在があると体感できる」と“地球の記憶”への没入を呼びかけた。

菌類と藻類の共生体・ウメノキゴケが鮮やかな黄や青に発光する《蓄積された時間の結晶》

倒木が生命の連続性を表現する《死生不二塊(しせいふにかい)》

人が触れると卵形の物体が色を変えていく《自立しつつも呼応する生命の森》

まっすぐな森の小道を光が1枚の写真のように見せる《切り取られた連続する生命》
チームラボ 養老渓谷
- 会場:養老渓谷 中瀬遊歩道周辺(千葉県大多喜町葛藤)
- 開催期間:4月17日~5月24日
- 開催時間:午後6時45分ごろ~午後9時(最終入場は午後8時20分まで)
- 入場料金:大人1500円(土日祝日1800円)、小中高生800円、未就学児無料
※詳細・予約方法は公式ウェブサイトを参照
取材・文・撮影=ニッポンドットコム編集部
バナー写真:「チームラボ 養老渓谷」内覧会の模様





