オリンピック観戦などに! 最新施設から裏スポットまで、羽田空港完全ガイド

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今年はオリンピックイヤーということもあり、さらには7月、8月、9月と4連休が続くことから、例年以上に多くの利用が見込まれるのが、東京の空の玄関口「羽田空港」。現在各ターミナルの改修・拡張が急ピッチで行われている。

年間で約8,700万人が利用し、その数は世界でも5位にランクインする羽田空港は、実は"飛行機に乗らなくても" 楽しめる一大レジャースポットでもあるのだ。今回は羽田空港を盛り上げるさまざまな企業に取材を行い、"知らなかった"羽田空港の魅力を徹底的に紹介する。

空港でゴルフやフィットネス? 実は通う人も多い「国内線第1ターミナル」

2020年は「ジム通いは空港へ」が新常識になりそうな予感。

かつての従業員エリアに増設された商業エリア「THE HANEDA HOUSE」で熱いのが、日本初の空港内フィットネスジム「b-monster」。妖艶なネオンサインの中、大音量の音楽に合わせ、クラブで踊るような感覚でボクシングプログラムができる。

店内は滑走路をイメージしており、「空港でレッスン」という非日常体験が、気分を盛り上げてくれる(写真左)。

パフォーマーのKAZKIさん(右)によると「お客様は8:2で女性が多い」とか。

「オープンしてまだ1年ほどですが、日増しにお客様が増えていっています。最初は航空会社・空港スタッフの方の利用が多かったですが、最近では出張前後の方、フライト前の空き時間を使って、空港ならではのご利用をされる方も目立ちますね」(KAZKIさん)

羽田空港限定の特別チケットも用意しており、アカウントを作成すると、2週間無料で体験できるという。オリンピック観戦などで都内に滞在する人は、この機会に利用してみてはどうだろう。

さらに、国内線第1ターミナルではゴルフのレッスンもできる。体験型ラウンジとしてオープンしたのが、「GDO Golfers LINKS-HANEDA-」だ。

併設のおしゃれなカフェラウンジでフライトまでくつろぐのもいいが、「1ラウンド勝負してから出張先へ」という過ごし方もアリ。最新ゴルフクラブの試打をしつつ、2019年全米オープン開催コースであるペブルビーチゴルフリンクスを含む8コースで、シミュレーションゴルフが体験できるのだ。

完全個室型のマンツーマンレッスンも行っており、最先端のモーションセンサーが上達をサポートしている。

GDO(ゴルフダイジェスト・オンライン)が運営する「ゴルフテック」は国内13か所に店舗があり、名古屋や大阪、福岡などの出張先で、空いた時間にレッスンができる。もちろん、レッスンに関するデータは店舗間で共有されるので、初めてのコーチでも問題がない。趣味の時短にも、空港は欠かせない存在になってきたようだ。

また、「こんなのあったんだ!」という声の多い、隠れメニューがこちら。あぶらとり紙でおなじみの「よーじや」さんでは、なんとあのロゴマークが......

なんと、お粥になって登場しているのだ。

こちらは「よーじやカフェ 羽田空港第一ターミナル店」が朝限定で提供している、お得なモーニングセット「京のやさしいお粥」。可愛いあしらいに、おでかけ前のテンションも上がりそうだ。

受験シーズンになると、大勢の学生で賑わうのがこちら。

実は、羽田空港には空の安全を見守る「羽田航空神社」がある。昭和38年(1963)に、新橋にある財団法人日本航空協会の「航空神社」から、御分霊を勧請して建立されたとのこと。

では、なぜ学生の"パワースポット"なのか......。それは、飛行機の事故率が低い=落ちないにかけ、受験に失敗しないことを願って参拝しているのだ。空港へ行った学生は、ぜひ訪れてみて欲しい。

ちなみに、空港内には郵便局とポストがあることをご存知だろうか。ただ、驚くのはそこではない。なんと......

羽田空港郵便局限定となっている、風景の消印を押してくれるのだ。遠方に住むご家族や友人に、または東京観光の記念に、ここでしかない消印を押してもらい、目の前のポストに投函してはどうだろう。

※風景印での押印を希望される方は、郵便局の窓口に申し出てください。
第二種郵便相当額以上(63円以上)の切手及びはがきに押印されます。

「国内線第2ターミナル」は、遊び心満載のカフェ&サービスに胸キュン!

続いて、「国内線第2ターミナル」にやって来たわけだが、まずこの写真の店の奥にご注目いただきたい......。

そこにはなんと自販機が。この自販機、日本初のラテアート自販機であり、「よーじや」のトレードマークの"顔"がラテアートになって楽しめるのだ!

さらに、自販機といえば、こちらもすごい。

こちらは、ご当地グルメ&グッズが購入できるおもしろ自販機。それぞれ期間限定となるが、昨年7月に設置されたばかりの秋田犬自販機は、5年間の設置予定だとか。

秋田犬自販機(写真左)には、可愛い秋田犬のぬいぐるみなど秋田グッズがどっさり。また、岡山県総社市の自販機(写真右)は、出身者なら懐かしさがこみ上げる出身校別カレーが人気だとか。

ちなみに、「BIG WING」と書いてある自販機は、羽田空港第1ターミナルのみに設置されており、飲料メーカー各社の選りすぐりの商品が並んでいる、特別仕様の自販機だ。中でも、注目は最下段の右。「やまやうまだし缶」は、冬は温かくして、夏は冷たくしていただくと、疲れた体にスーッとしみわたる逸品。特に早朝のフライト前など、ほっとしたい時におすすめな癒しのスープだ。空港職員の方にも好評で、愛飲者も多いという。

ちょっとカフェで軽く食べたい! そんな時におすすめなのがこちら。

メルセデス・ベンツのショールーム「Mercedes me Tokyo-HANEDA」に併設されている、卵料理専門店「eggcellent BITES」。カフェ形態になっており、おすすめメニューは

メルセデス・ベンツのエンブレムになっている「スリーポインテッド・スター」をあしらった各種メニュー。何ともキュートで、思わず写真に撮ってしまいそう! 上は「スタープレート」だが、他にも......

「パンケーキ」(写真左)や「スターマークセット」(写真右)なども人気。美しい高級車を目の前でじっくり見ながら、旨いカフェ飯をいただくというのも、なかなか贅沢だ。

続いても"ならでは"なこんな逸品はいかがだろう。

バームクーヘンでおなじみ「ねんりん家」の「バームクーヘンサンドイッチミックス」。"羽田空港だけで出会えるバームクーヘンカフェ"としてオープンして、大人気になっている。

ここでは温かいバームクーヘンなど、珍しいメニューも味わうことができる。意外と「ビールにバームクーヘン、合う!」という声も。

国内線第2ターミナル直結「羽田エクセルホテル東急」のすごいアレ!

国内線第2ターミナルに直結している「羽田エクセルホテル東急」には、"お子様用"のお遊びでは済まされない、本格的なフライトシミュレーターが客室にあるという。

こちらは、2019年7月にできたばかり。普通にホテルの廊下を歩き、普通に客室のドアを開けただけなのに......突如現れるのがボーイング737-800型機を模したコックピットだ! しかも、機内独特のモーター音が低くなっているなど、今にも滑走路を疾走して大空へ飛び立ちそう。

この操縦席は、実際にパイロットが訓練で使用している物と同じとのこと。なぜエクセルホテルに? とスタッフの方に質問してみると、「実は当ホテルの総支配人が大の航空ファンで、パイロット免許取得をめざして、パイロットスクールに通っているほどなんです」という。

しかし、いきなりホンモノの操縦席があらわれても、素人ではどうすることもできない。それについては「ご予約いただいたお客様には、元機長をはじめ、機器に精通したインストラクターの指導のもと飛行機の操縦体験ができますよ」という。機長ならではのフライトエピソードなども聞くこともできるようだ。

シミュレーション体験は宿泊者でなくても、予約すれば利用が可能。90分3万円(税別)で夢の体験ができる。

また、好きなだけ飛行機の離発着を眺めていられる部屋もあった。客室の窓の向こうは滑走路となっており、山手線状態で飛行機が行き交う。羽田エクセルホテル東急は、飛行機の迫力に大興奮できる要素が満載だ。

ラウンジへ行けば、可愛い飛行機型のスイーツがお出迎え。空港直結のホテルならではの愉しみ方を満喫したい。

「国際線ターミナル」は、空港全員で"おもてなし"体制

国際線ターミナルに降り立つと、そこかしこに見えてくるのが「WE ARE TOKYO」の文字だ。

羽田空港は首都・ニッポンを象徴する玄関口であり、2020東京オリンピックでの訪日客を意識してのことだろう、"空港に携わる全社全員約8500名が一丸となっておもてなしをする"というメッセージが込められた、まさしく"ONE TEAM"の取り組みだ。

この「WE ARE TOKYO」のプロモーションには、空港関係者だけでなく、私たち"お客さん"も参加できる。さまざまな空港職員の制服が写った「顔ハメパネル」で、記念にパチリ。インフォメーションカウンターなどでは、5色でデザインされたステッカーが無料配布されている。

こちらの「TIAT SKY ROAD」には、現在就航する37の航空会社のモデルプレーンがすべて展示されている。ANAなどはペイントが施された特別機なども飾られており、飛行機ファン以外でも、さまざまな機体を楽しく眺められる。

また、"羽田の国際線"といえばこの風景。江戸の華やぎを再現した町並み「江戸小路」(写真左)と「はねだ日本橋」(写真右)だ。飛行機に乗らずに、買い物などのレジャーで訪れるなら、ランチ過ぎの平日午後が狙い目。

江戸小路は「HANEDA ONLY ONE」をコンセプトにスタートしたもの。人形町の「今半」が「たか福」という羽田空港だけの特別店を出店するなど、さまざまな店がエリアを盛り上げている。

そして国際線の"目玉"といえばここだろう。

5階「TOKYO POP TOWN」内にある「PLANETARIUM Starry Cafe」だ。プラネタリウムとカフェが一体となった施設は、日本でここだけということもあり、オープンから10年経った今でも大人気。春夏秋冬それぞれの星座に分け、各シーズンで20種類ほどのオリジナルプログラムを上映している。

カフェにあるプラネタリウムだからと侮ることなかれ。小型恒星球「パンドラ」は小型高性能LEDの採用で、約4,000万個の恒星が投映できる。全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」と組み合わせたパンドラ・ハイブリットにより、迫力のある宇宙映像が体感できるのだ。入場料とワンドリンクオーダーを頼めば時間制限なし。お食事を楽しむこともできるので、フライトまでの時間をここで過ごしてはどうだろう。

また、小さな子どもたちはもちろん、大人にも喜ばれているのが「フライトシミュレーター」。

全部で4台あり、そのうちの3台はモーションが無い仕様。モーション有りを試したい方は、一番奥に設置されたマシンへ行こう。モーション無しは1回200円、モーション有りは1回300円というお手頃価格で楽しめる(営業時間9:00〜22:00)。

なお、国際線ターミナルには、シャワールームが用意されている。トランジット客や、長時間フライトで早朝に到着した方などが利用しているが、「ちょっと遊びすぎて汗かいちゃったなぁ〜」という理由でも利用はOKだ。

30分1050円が基本料金で、延長料金は15分ごとに530円。一日約250人が利用する。利用者には飲料水、またはタリーズコーヒーの200円OFF券のいずれかをプレゼントしてくれる(営業時間24時間)。

このようにさまざまな施設やサービスが満載の羽田空港。オリンピック観戦や旅行に利用する方は、ぜひ空港から非日常感を堪能してほしい。

フライトの予定がない方にとっても、休日は"遊べる空港"になる。羽田空港周辺では、天然温泉やライブ会場の建設など、ますます楽しめるエリアへと変貌していく。羽田空港は東京都民だけでなく、日本全国の人たちにとって楽しめるレジャースポットとなっていくのだろう。

【取材協力】
日本空港ビルデング株式会社(国内線)
東京国際空港ターミナル株式会社(国際線)
羽田エクセルホテル東急
Mercedes me Tokyo HANEDA

※この情報は、2020年1月23日時点のものです。最新情報をご確認の上、お出かけください。

(「テレ東プラス」2020年1月23日掲載。元記事はこちら

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