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75歳以上運転の死亡事故、18年は460件 : 全体の15%占め過去最高

社会

交通事故死者の件数は減少しているが、その中で、高齢者による死亡事故の割合が増えている。高齢化が一段と進む中で、対策が求められている。

警察庁のまとめによると、2018年に発生したバイクや車による死亡事故のうち、75歳以上のドライバーが過失の最も重い「第一当事者」となった事故は、前年より42件増えて460件だった。全体の14.8%を占め、過去最高の割合になった。社会の高齢化が進むなか、高齢運転者の事故対策強化が一段と求められる。

死亡事故460件を類型別にみると、電柱などに衝突する「工作物衝突」が94件、「出会い頭衝突」が85件、「正面衝突」が70件など。

免許人口10万人あたりの死亡事故件数をみると、75歳未満は3.7件(17年は3.4件)だったのに対し、75歳以上は8.2件(同7.7件)、80歳以上では11.1件(同10.6件)など、年齢が上がるほど事故を起こしやすいことが如実に現れている。

犠牲者も高齢者の割合が高い。交通事故全体の死者数は前年比4.4%減の3532人と過去最少だったものの、うち65歳以上の高齢者の減少率は2.7%と小さく、全体に占める割合は前年の54.7%から55.7%に上昇した。総数のうち約半数の1711人が歩行中または自転車乗車中に死亡しているが、その約7割は65歳以上の高齢者だった。

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