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大麻摘発が過去最多更新:2018年―20代が4割、未成年も急増

社会

警察庁の調べによると、2018年の1年間に警察が大麻関連事件で逮捕・書類送検した摘発者は3578人(前年比570人増)で、過去最多だった17年の数字を大きく更新した。摘発事件数も、前年より722件多い4687件となった。

薬物事件全体の摘発は1万3862人。うち最多の覚醒剤は9868人で前年比微減だった。コカインは197人と、全体に占める割合は少ないものの、この5年間で摘発人数は3倍以上(14年は61人)に増えている。

 

大麻の摘発内容別では、約8割が「所持」容疑で、「譲渡」、「栽培」、「譲り受け」の順。特に「栽培」については、14年116人、15年107人、16年116人、17年138人と推移しており、増加傾向が目立っている。「営利目的」で大麻を栽培し、摘発される容疑者の割合が近年増えているという。

年代別でみると、20代が最多の42.5%を占め、前年を347人上回る1521人。20歳未満も132人増の429人で、若年層の乱用拡大の深刻さが浮き彫りになった。摘発者のうち暴力団構成員などは762人と、全体の21.3%だった。

10万人あたりの大麻事件の摘発人数は、全年代では前年の3.0人から3.5人に増加。うち20代は9.4人から12.2人に、20歳未満は4.1人から6.0人にそれぞれ増加した。20代が5.0人、20歳未満が1.1人だった14年と比べると、大幅な伸びを示している。

バナー写真:(I/PIXTA)

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