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コメ最高位の「特A」55銘柄 : コシヒカリファミリーの強さ際立つ

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白いご飯が美味しいと、それだけで食事の満足度がアップするという人も多いのではないだろうか。日本穀物検定協会が毎年発表しているコメの食味ランキングでは、55産地・銘柄が最高位の「特A」を獲得。そのうち14はコシヒカリだった。

日本穀物検定協会が発表した2018年産米の食味ランキングで、試験対象の154産地・銘柄のうち、最高評価の「特A」は過去最高の55となった。

特A 基準米より特に良好
  • 新潟 魚沼コシヒカリ
  • 新潟 佐渡コシヒカリ
  • 福島 会津コシヒカリ
  • 福島 浜通コシヒカリ
  • 秋田 県南あきたこまち
  • 宮城 ひとめぼれ
  • 北海道 ゆめぴりか    など
55銘柄
A 良好 67銘柄
A' 概ね同等  32銘柄
B やや劣る なし
B' 劣る なし

評価は特AからB’までの5段階。訓練を受けた専門の評価員が香り、味、粘りなど6項目について、基準米(複数産地のコシヒカリのブレンド米)との違いを審査・判定する。

品種別で「特A」獲得が圧倒的に多かったのは【コシヒカリ】の14(表中に例示したほか福井、三重、長野、富山など)で、押しも押されもせぬ「美味しいおコメ」の代表格だ。

コシヒカリと別の品種の交配で生まれた子ども世代の【あきたこまち】【ひとめぼれ】【なすひかり】は「特A」常連組。さらに、孫の世代の【とちぎの星】、ひ孫世代の【つや姫】も「特A」を獲得するなど、特A産地・銘柄のほとんどが何世代前かにコシヒカリと交配したコシヒカリファミリーだった。

1980年代まではコシヒカリと人気を二分していた【ササニシキ】は、1993年の冷害で壊滅的な被害を受けて以降は栽培が急減し、特Aは宮城産1つにとどまった。

都道府県別では山形、福島、新潟がそれぞれ4産地・銘柄で特Aを獲得したほか、秋田、宮城、栃木が各3などコメどころとして知られる地域が実力を見せつけた。

バナー写真 : PIXTA

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