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サラリーマンのランチ555円―新生銀調査 : 小遣い減で節約モード

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新生銀行のサラリーマンお小遣い調査によると、2019年は前年より約3000円減の、3万6747円となった。少ない小遣いをやりくりするため、昼食代金の平均は555円。他にも飲み会を減らしたり、水筒を持参したりなど飲食で切り詰めている様子がうかがえる。

新生銀行が実施した「サラリーマンのお小遣い調査」によると、2019年男性会社員のお小遣いは前年より3089円減少して3万6747円となった。1979年の調査開始以来、過去2番目に低い金額だった(最低額は1982年の3万4100円)。

年代別では、20代と50代は2018年は4万円台前半だったが、今年は20代が4470円、50代が5966円それぞれダウンして、ともに3万円台となった。

ライフステージ別では、未婚者は4万3608円だったが、既婚者は2万円台半ばから3万円台後半と大きなひらきがある。子どもの学齢別では、小学生以下の子どもがいる家庭で小遣い額が少ない傾向があり、子育て・教育費の家計への負担が読み取れる。

お小遣いのやりくりと節約術について聞いたところ(複数回答)、男性会社員では「昼食費を安くするよう努力している」37.9%、「外で飲む回数を減らしている」29.1%、「水筒持参」27.0%、「弁当持参」24.6%が上位で、飲食で切り詰めているようだ。

お小遣い調査と併せて2009年から実施しているサラリーマンの昼食事情調査によると、男性会社員の1日の昼食代は前年から15円減少して555円、女性は5円減の581円だった。

昼食の内訳は、男女ともに「弁当持参」が最も多く、特に女性では過半数を超えていた。社員食堂の利用は男性が18.4%に対して、女性は8.5%にとどまった。

サラリーマンお小遣い調査は消費者金融のレイクが1979年に開始。約40年にわたって毎年夏のボーナス支給時期前に定点観測的に実施している。2008年以降はレイクを完全子会社化した新生銀行グループが調査を引き継いでいる。

バナー写真 : PIXTA

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