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19年上半期の訪日外国人、過去最高の1663万人:韓国からは減少

経済・ビジネス

2019年上半期(1~6月)の訪日外国人客数は、前年より4.6%増の1663万人と過去最高に。しかし、徴用工問題などで関係が悪化している韓国からの訪日客は3.8%減少した。

日本政府観光局(JNTO)が発表した2019年1~6月の訪日外国人客数(推計値)は、前年同期比4.6%増の1663万3600人となり、半期として過去最高を記録した。6月単月は、同6.5%増の288万人だった。

上期の訪日客を国別にみると、中国が453万2500人(11.7%増)と最も多く、次いで韓国の386万2700人(3.8%減)。以下、台湾248万800人(1.0%減)、香港109万7900人(1.1%減)、米国の87万5200人(13.1%増)などの順となっている。

主な国・地域別の訪日外国人客数

2019年上半期 2018年上半期 増減(%)
中国 4,532,500 4,056,483 11.7
韓国 3,862,700 4,016,370 -3.8
台湾 2,480,800 2,505,764 -1.0
香港 1,097,900 1,110,637 -1.1
米国 875,200 774,129 13.1
タイ 683,700 606,665 12.7
オーストラリア 326,900 295,339 10.7
シンガポール 214,200 199,719 7.3
英国 185,700 169,248 9.7
フランス 160,300 149,197 7.4
ドイツ 118,500 106,090 11.7
総数 16,633,600 15,899,063 4.6

(日本政府観光局調べ)

元徴用工や輸出規制の問題により対日関係が悪化している韓国は、6月単月では61万1900人(前年同月比0.9%増)と、6月としては過去最高を記録。しかし、3月から5月に大きく落ち込んだ。日韓の姉妹都市交流中止などの影響が表面化しているほか、韓国のLCC(格安航空会社)が一部路線の運休を決めるなどしており、今後訪日客の減少が加速する可能性もある。

訪日外国人客数は2012年から右肩上がりで増加し、16年に2000万人、18年に3000万人を突破。政府は、オリンピックイヤーの2020年に4000万人の外国人客を迎えたいとの目標を掲げている。

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