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マリンレジャーの事故:海水浴中の死者・行方不明者は2018年に94人

社会

夏本番を迎え、海水浴や磯遊びなどに繰り出す人が増える8月。しかし、日本ではマリンレジャーで毎年900人前後が事故に遭い、うち200人から300人が命を落としている。

海上保安庁によると、2018年に同庁が認知したマリンレジャー(遊泳や釣り、磯遊び、サーフィンなど海浜での活動)の事故者数は858人。うち242人が死亡・行方不明となった。遊泳中の死者・行方不明者は94人。

事故の内容を詳しく見ると、真夏に集中する遊泳中の事故が最も多く、次いで釣り、サーフィン、磯遊びの順。遊泳中の事故は、海水を誤って飲み込んだことなどによる「溺水」(60%)、沖合に出過ぎたり潮に流されたりして岸に戻れなくなる「帰還不能」(31%)が多い。

例年、遊泳中の事故者の3分の1(34%)が20歳未満の未成年者。また遊泳可能な海水浴場以外の場所で起きる事故が55%と過半数を占めている。

同庁は事故防止のため、遊泳中については「離岸流(リーフカレント)」や、飲酒を伴う遊泳の危険に留意するよう呼び掛けている。離岸流は、岸から沖に向かう局地的な潮の流れ。遊泳禁止海域などで主に発生し、遊泳中に入り込んでしまうとかなりのスピードで沖に流されてしまう。

バナー写真:神奈川県茅ケ崎市のサザンビーチで沖を監視するサーフパトロール(masy/PIXTA)

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