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韓国は中・米に次ぐ貿易相手国 : 往来人数1000万人突破

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日本政府が輸出管理上の優遇対象国(ホワイト国)から韓国を除外したことへの事実上の対抗措置として、韓国も日本を優遇国から除外した。韓国は2001年以降、18年連続で日本にとって3番目の貿易相手国。政治的な火種を抱えながらも、経済的な結びつきは強いのだが…

元徴用工問題や輸出規制をめぐって日韓の政治的対立は激しさを増しているが、2018年韓国との総貿易額は9兆3430億円に上り、日本にとって、中国(35兆914億円)、米国(24兆4851億円)に次ぐ第3位の貿易相手国だ。

18年の輸出は前年比3.1%減の5兆7925億円、輸入は同12.6%増の3兆5504億円だった。貿易収支は2兆2421億円の黒字。

主要輸出品目は半導体製造装置、半導体、フラットパネルディスプレー製造装置、精密化学原料、光学機器など。主要輸入品目は石油製品、鉄鋼板、半導体、自動車部品、精密化学原料など。輸出入の品目が似通っているのは、日本と韓国の産業構造が似ているためで、半導体などの電子部品、輸送用機器など同じ分野でそれぞれの得意とする品目を輸出入しあう「水平貿易」によって、製造業のさまざまな分野で重要なパートナー関係にある。

両国は人の往来も盛んだ。2018年に日本を訪れた韓国人は前年比5.6%増の753万9000人と過去最高を記録。一方、韓国を訪問した日本人は294万8000人で、前年から3割近く増えた。同年には、往来者の合計が初めて1000万人を突破した。

韓国の人気ドラマ「冬のソナタ」がNHKで放映されたのをきっかけに「韓流ブーム」が巻き起こったのが2003年。その後、Kポップグループが相次いで日本でもデビューするなど、韓国の若者文化は日本でも受け入れられている。最近では、10-20代の女性がファッションや美容などを目当てに、週末を利用してLCC(格安航空)で韓国に買い物旅行するケースが増えているという。

バナー写真:時事

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