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モバイルゲームは7兆円市場に : 隙間時間埋めるお手軽系人気

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「ファミ通モバイルゲーム白書2019」によると、ディズニーツムツム、ポケモンGO、どうぶつの森が人気ゲームトップ3。誰もが隙間時間に手軽にできるゲームが上位を占めている。一方、課金売り上げのトップはモンスターストライクだった。

電話やメールをするための通信機器であり、ネットで情報検索、カメラ、録音、地図などなどあらゆる機能のつまったスマートフォンは現代人の必須アイテム。通勤ラッシュの電車の中でも、ほとんどの人がスマホを手にしている。ニュースチェックでもしているのかと思いきや、大抵はゲームに興じていて、中には、電車を降りても、歩きながらゲームを続ける人もいるほど。今や、スマホはゲーム機でもあるのだ。

『ファミ通モバイルゲーム白書2019』(Gzブレイン)によると、2018年の世界モバイルゲーム市場は6兆9568億円と2015年の4兆1196億円から3年で約1.7倍の規模まで成長した。マーケット別では、アジアが4兆2660億円、北米が1兆5534億円、欧州7785億円だった。

Gzブレインは自社が運営するエンターテインメント分野のユーザーリサーチシステムを使い、モバイルゲームユーザーの実態を調査。各ゲームのプレイ人数とプレイ時間を年間集計し、累計ポイントとして数値化、ランキングを作成している。

「LINE:ディズニーツムツム」は、2016年から3年連続首位。ディズニー人気を背景に、女性ユーザーの心をとらえているようだ。ランキングの上位には、ユーザー数が多く、隙間時間に気軽に遊べるゲームが並ぶ。

2018年人気のスマホゲームアプリBEST10(人数×時間)

順位 タイトル 累計プレイポイント
1位 LINE:ディズニーツムツム 756,790
2位 ポケモンGO 683,258
3位 どうぶつの森 ポケットキャンンプ 422,996
4位 パズル&ドラゴンズ 362,340
5位 モンスターストライク 333,428
6位 Fate/Grand Order 342,138
7位 LINE:ポコポコ 237,435
8位 グランブルーファンタジー 227,648
9位 アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ 179,174
10位 荒野行動 169,262

出所 : 『ファミ通モバイルゲーム白書2019』

スマホゲームは、ゲーム自体は無料ダウンロードすることができ、有利に攻略するためのアイテムなどに課金するケースが多い。課金売り上げランキングでは、「モンスターストライク」「Fate/Grand Order」がそれぞれ2年連続で1位と2位となり、3位以下を大きく引き離している。

2018年スマホゲームの課金売り上げBEST 10

順位 タイトル 売り上げ(億)
1位 モンスターストライク 933
2位 Fate/Grand Order 885
3位 パズル&ドラゴンズ 487
4位 荒野行動 404
5位 ドラゴンボールZ ドッカンバトル 340
6位 LINE:ディズニーツムツム 270
7位 グランブルーファンタジー 264
8位 ポケモンGO 251
9位 実況パワフルプロ野球 219
10位 アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ 202

出所 : 『ファミ通モバイルゲーム白書2019』

SNS上では、ゲーム攻略のために100万円もの額を投じたという武勇伝が話題になるとこともあるが、中には、ゲームにのめり込んでいくうちに気が付いたら大金をつぎ込んでしまったという人もいる。

クレジットカードとひも付いているスマホは課金する側にとっても便利なツールだ。熱くなり過ぎず、自制心を持って、忍耐強く攻略することもゲーマーに求められるスキルかも。

バナー写真 : PIXTA

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