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インターネットの利用、休日は2時間超に:総務省調査

社会

人々が日々接するメディアのうち、利用時間が長いのは何か。2018年度の調査では、テレビ(リアルタイム視聴)が他を引き離して1位の座にある。しかし、平日のテレビ視聴時間は緩やかに減少しており、2位のインターネットが差を縮めつつある。

総務省の情報通信政策研究所は、2012年から東京大学などの研究者と共同で「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を行っている。ランダムに抽出された13~69歳の男女1500人を対象に、調査票を訪問して渡し後日回収する訪問留置法で実施しており、18年度の調査は19年2~3月に行った。

その18年度報告書によると、テレビ(リアルタイム視聴と録画視聴)、インターネット、新聞、ラジオの中で、平均利用時間が最も長かったのはテレビ(リアルタイム視聴)で、平日は156.7分、休日は219.8分だった。テレビの利用時間は、平日は減少傾向にあり、休日は微増となっている。次に長かったのはインターネット。平均112.4分、休日145.8分で、こちらはともに調査開始時から一貫して増加している。

インターネットの1日あたりの利用時間の内訳をみると、平日はメール(30.8分)、ソーシャルメディア(26.7分)が順に多かった。休日は、YouTubeなどの動画投稿・共有サービスが36.6分と最も長くなり、ソーシャルメディアが35.6分で続いた。

ユーザー同士の交流を主な目的とするソーシャルメディア系サービス/アプリは、利用率が高い順に、LINE(82.3%)、Twitter(37.3%)、Instagram(35.5%)、Facebook(32.8%)だった。中でもInstagramの利用率は、前回調査の25.1%から今回35.5%と、10ポイント以上上昇した。

メディアとしての信頼度は、新聞68.6%、テレビ63.7%、インターネット32.2%、雑誌16.8%だった。前回調査と比較すると、それぞれのメディアで信頼度の増減はあったものの、順位に変化はなかった。

バナー写真:(Rawpixel/PIXTA)

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