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最も重要で、最も不足しているのは英語力 : でも、仕事で英語を使う機会がない!

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人間、差し迫られれば頑張れるもの。社員の英語力をアップするカギは、研修ではない!? 

英語の世界共通テストTOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会が実施した調査で、「今後のビジネスパーソンに必要なスキル」につてい聞いたところ、82.6%の企業が「英語」と答えた。その一方で、「不足しているスキル」のトップも英語(67.0%)で、企業にとって社員の英語能力のアップが悩ましい課題であるこが浮き彫りになった。

企業に職場での英語の使用状況について聞いたところ、現在は「海外との取引がある部署だけで使われる」が61.0%と最も多いが、3年後の見通しでは38.8%と大幅に減少。一方、「(配属先の決定や異動の際に)一定の英語能力が求められる」は現状では18.0%に留まるが、3年後の見通しは2倍強の36.7%に伸長。同じ質問を個人にもしたところ、やはり、海外との取引がなくても、今後、英語能力が求められるようになると認識していることが分かった。

企業が社員に対する英語教育の課題として感じているのは、「やる気や積極性を引き出せない・維持できない」が66.3%と最も多く、「レベルのバラつき」「研修時間が十分確保できない」などが上位だった。

その一方で、個人に対して英語力向上の課題を聞いたところ「仕事で英語を使う機会が少ない」が50.4%で最も多かった。

英語教育の必要性が叫ばれて久しいが、多くのビジネスパーソンにとってはまだまだ使う機会の少ない英語。本当に必要に差し迫られることこそが、社員の英語力を底上げするカギなのかもしれない。

バナー写真:PIXTA

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