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五輪マラソン代表は箱根駅伝経験者が7割 : でも勝てない…

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2020年の東京五輪、男子マラソンの残り1枠は、福岡国際、東京、びわ湖毎日の3大会で、現・日本記録を上回った最速選手が選ばれる。該当者がいなければ、日本記録を保持する大迫傑選手が代表に決まる。これまでの五輪男子マラソンの代表選手の7割が箱根駅伝経験者だが、成績は振るわない。果たして、2020はどうなる?

学生の長距離ランナーにとって正月恒例の箱根駅伝は憧れの舞台だ。往復200キロの走路の沿道には応援の人垣が絶えず、生中継のテレビ放送は30%前後の高視聴率をたたき出す。毎年、いくつものドラマがあり、多くのスター選手が生まれる。中学・高校時代に頭角を現した選手は吸い寄せられるように箱根駅伝の強豪校に集まる。

1984年のロサンゼルス五輪から2016年リオデジャネイロ大会まで9回の五輪男子マラソン代表選手のべ27人のうち7割にあたる18人が箱根駅伝出場経験を持つ。

  名前 五輪での順位 出身校
2020東京 中村匠吾   駒沢大学
服部勇馬   東洋大学
【未定】    
2016リオデジャネイロ 石川末廣 36 東洋大学
北島寿典  94 東洋大学
佐々木悟  16 大東文化大学
2012ロンドン 中本健太郎  6 拓殖大学
藤原新  45 拓殖大学
山本亮  40 中央大学
2008北京 尾方剛  13 山梨学院大学
佐藤敦之  76 早稲田大学
大崎悟史 欠場 山梨学院大学
2004アテネ 油谷繁  5 美祢工業高校
国近友昭  42 光高校
諏訪利成  6 東海大学
2000シドニー 犬伏孝行  途中棄権 城ノ内高校
川嶋伸次  21 日本体育大学
佐藤信之  41 中央大学
1996アトランタ 大家正喜  54 徳島東工業高校
実井謙二郎 93 大東文化大学
谷口浩美  19 日本体育大学
1992バルセロナ 森下広一 2 八頭高校
中山竹通 4 池田工業高校
谷口浩美 8 日本体育大学
1988ソウル 中山竹通 4 池田工業高校
瀬古利彦 9 早稲田大学
新宅雅也 17 日本体育大学
1984ロサンゼルス 瀬古利彦 14 早稲田大学
宗猛 4 佐伯豊南高校
宗茂 17 佐伯豊南高校

緑ハイライトは箱根駅伝出場経験者、青ハイライトは入賞 / 東京大会の残り1枠には福岡国際(19年12月1日)、東京(20年3月1日)、びわ湖毎日(20年3月8日)の3大会で2時間5分49秒を上回る最速記録を出した選手が入る。その条件を満たす選手がいなかった場合は、現日本記録を保持する大迫傑選手が代表となる。
箱根駅伝公式サイト、日本オリンピック委員会のサイトの情報を基に編集部作成 

しかし、箱根の有力選手が必ずしも五輪で活躍しているわけではない。ロサンゼルスからリオデジャネイロまでの27人中、入賞(8位まで)したのは8人だけ。そのうち箱根経験者はわずか3人で、5人は高校から実業団入りした選手だ。日本人として最後の五輪の男子マラソンメダリストである森下広一選手(1992年、銀)も箱根は未経験。

駅伝はチームの総合力発揮に指導者の関心が向かうため、個人の能力アップが二の次となることが問題点として指摘されている。また、あまりの注目の高さに、箱根出場を果たして燃え尽きてしまう選手もいるという。

2020年の東京五輪代表に内定している中村匠吾選手と服部勇馬選手も箱根駅伝に出場している。中村選手は駒沢大で3回出場し、4年生の時に1区で区間賞を獲得。服部選手は東洋大で4回出場、3年、4年では「花の2区」で区間賞を獲得したスター選手だ。東京五輪残り1枠の出場権を手にするのも箱根経験者なのか。そして、「箱根経験者で五輪マラソンメダルなし」の歴史に終止符を打てるのか。

記 : 本文中の服部勇馬選手の出身大学を誤って記述していました。12月2日訂正しました。お詫び致します。

バナー写真 : 1992年のバルセロナ五輪で銀メダルを獲得した森下広一選手(時事)

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