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親の認知症は心配、でも覚悟はできてない? : 40-50代に朝日生命調査

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親の認知症は心配。でも、向き合う覚悟がまだできていないのかも。

親に関して心配に思うことは「健康状態」(65.0%)が最も多く、次いで「認知症にならないか」(49.2%)。 朝日生命が40~50代の男女約1100人を対象に実施したアンケート調査で、迫りくる親の介護への不安が浮き彫りになった。

「心配に感じていることを親と直接話すか」と聞いたところ、「すでに話したことがある」と回答したのは女性48.9%に対して、男性は38.8%。また、「話したことはなく、なかなか話しづらいと思う」は、女性14.7%に対して、男性22.9%だった。男性の方が両親の老いに向き合うことに消極的なようだ。

親の認知症については、「5年以内になるかも」が12.6%、「5年は大丈夫だが、10年以内にはなるかも」が14.5%、「いつかはわからないがなると思う」が30.5%で、計57.6%がいずれは親が認知症になると想定している。

「親が認知症になったら心配なこと」は、「誰かに迷惑をかけてしまうのではないか」(59.9%)や「自分に介護の肉体的、精神的負担がかかる」(53.6%)、「交通事故や火事などを起こしてしまう」(45.1%)が上位に入った。

「認知症になると、資産が凍結され、預金の引き出しや不動産の売却などが困難になることがあることを知っているか」に対しては、「聞いたことはあるが詳しくは知らない」「知らなかった」が合計84.6%。そのためか、親の住んでいる住まいの処分について「話し合ったことはない」「話し合ったが、まだ決めていない」の合計が76.4%だった。

40〜50歳代の多くが親の老いを実感しながらも、具体的な準備はできていないのが実情のようだ。

バナー写真 : PIXTA

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