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パンプスの #Kutoo な規定2割に : 社内ルールに残る男女差

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男性はスーツにネクタイ、女はパンプス着用が当たり前なの? それって仕事にどうしても必要? 

日本労働組合総連合会(連合)の「社内ルールにおける男女差に関する調査」によると、「勤務先で服装や身だしなみの決まりがある」と答えた人は57.1%だった。このうち「男女で異なる決まりがある」と回答した人の割合は、「服装に関する決まり」で22.6%、「服装の色に関する決まり」で 9.1%、「靴に関する決まり」で 16.8%だった。

具体的には「男性はスーツを着用しなければならない」が 19.4%、「男性はネクタイをしなければならない」が 19.6%、「男性はピアス をしてはならない」が 32.9%、「女性は化粧をしなければならない」が15.1%だった。また、女性の靴のヒールの高さについて19.4%の人が決まりがあると回答した。

服装・身だしなみの決まりについて意見を聞いたところ、「最低限でよいと思う」が男性49.8%、女性60.0%。「本人に任せるべき」「ないほうがよい」と合わせると、男性で7割、女性で8割を超える。

また、決まりが男女で異なることについて、「仕方ない」と考えるのは男性の方が多く、「男女で統一した決まり」を求めるのは女性の方が多い。男女間で認識の違いがあることも明らかになった。

2019年は、これまで「仕方ない」と考えられてきた決まりを見直そうという機運も出てきた。フリーライターの石川優実さんのtwitterへの投稿をきっかけに、女性が仕事でハイヒールを強制されることに反対する#KuToo(クーツー)運動が日本全国で支持を集めている。#MeTooになぞらえ、「靴」と「苦痛」をかけたネーミングだ。女性のハイヒールや化粧は業務遂行に本当に必要なことなのか、再考してみてはどうだろうか。

バナー写真 : PIXTA

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