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運転中の「ながらスマホ」事故が増加:2018年には2790件発生

社会

運転中にスマートフォン(スマホ)や携帯電話を使ったり、カーナビや車載テレビに見入ってしまう、いわゆる「ながらスマホ」に対する交通違反の罰則が、2019年12月から強化された。背景にあるのは事故の増加だ。

罰則強化は、6月の改正道路交通法公布による。通話したり画像を見たりした場合(保持)について、「6月以下の懲役」の罰則が新たに設けられ、罰金は「5万円以下」から「10万円以下」に引き上げられた。比較的軽微な違反に適用され、納付すれば罰則の適用を受けなくて済む反則金の額も、普通車運転時の場合はこれまでの3倍となる1万8000円に増額。違反点数も1点から3点になった。

「ながらスマホ」で事故を起こした場合(交通の危険)、一発で免許停止処分の対象になるなど重いペナルティが課せられることになった。

背景には、事故の増加がある。警察庁によると、自動車や原付の運転者が「ながらスマホ」中に起こした事故は、2018年には2790件発生し、2013年(2038件)の約1.4倍となった。死亡事故もこの間、毎年起きており、2018年は42件に上った。

「ながらスマホ」中の自転車が起こす交通事故も増加している。2018年には、87件発生し、13年(53件)と比べると1.6倍になった。歩行者が原因の「ながらスマホ」事故は、18年は18件だった。

バナー写真:(しげぱぱ/PIXTA)

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