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マスク生産、年間55億枚 : 外して捨てる時まで感染予防を心掛けて!

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花粉症対策として使い捨てマスクが販売されるようになったことをきっかけに、「マナーとしてのマスク」「予防のためのマスク」利用者が増え、いまや、年間55億枚が生産されている。

新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が世界的に広がる中、予防のためのマスクを購入する人が急増。ドラッグストアなどで売り切れが相次いでいるという。

日本では、花粉症患者が増加した2000年代前半に不織布使った使い捨てタイプの家庭用マスクが市販された。従来の洗濯が必要なガーゼタイプとは異なり、安価で手軽なことから、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)で他人に迷惑を掛けないよう「マナーとして」、風邪やインフルエンザにかからないよう「予防のため」日常的にマスクを着用する人も増えている。

マスク生産量は右肩上がりに伸びており、2018年度は55億3800万枚。このうち家庭用は42億8400万枚だった。

メーカーや業界団体などはマスクの正しい使い方を呼び掛けている。

正しいマスクの装着法

①ノーズクリップ(マスクの上部に入っているワイヤー)で自分の顔に合わせてフィットさせる

②鼻からアゴ下までしっかりと覆う

呼吸が苦しいからといって、口元を覆うだけで、鼻を出していると、飛沫を抑える効果はあるが、ウイルスの侵入を防ぐことはできない

③サイドにも隙間ができないようにしっかりと押さえて顔になじませる

花粉対策用マスクはウイルス侵入防止効果は低い

花粉粒子は20〜30ミクロンだが、ウイルスの大きさは0.1〜0.3ミクロンと微小。ウイルスの侵入を防ぐ目的であれば、花粉対策マスクはあまり有効とは言えない。(市販されているものの中には花粉対策・風邪対策兼用のものもある)

使い捨てタイプは1日1枚を目安に

マスクの内側には雑菌が繁殖するので、1日1枚を目安に交換。呼気で湿ってしまった場合や、雑踏の中で使用した際には早めに交換を。(ポリウレタン素材の立体タイプのマスクには、洗って繰り返し使用できるものもある)

外して、捨てる時まで「感染予防」を心掛けて!

マスクの表面にはウイルスが付着している可能性があるため、耳にかけるゴム部分持って外す。使用済みのマスクをポケットやカバンに入れてしまうのは、ウイルスを持ち歩くのも同然。すぐにポリ袋に入れて口を閉じるか、ふた付きのごみ箱に捨てるのがマナー!

(日本衛生材料工業連合会の機関紙でマスク選びのポイントを紹介している)

バナー写真 : ニッポンドットコム編集部

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