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チーズ大好き、ニッポン人:伸び~る消費は過去最高

社会 経済・ビジネス

日本人のチーズ消費量が増えている。2020年度の国内消費量は、6年連続で過去最高を更新。新型コロナウイルス感染拡大の巣ごもり需要で、宅配ピザや家飲みのつまみとして家庭消費が伸びた。11月11日は業界団体が定めた「チーズの日」。あつあつのピザやグラタンのチーズのように、消費は今後も伸び~る?

家庭消費が堅調

農林水産省によると、20年度の国内総消費量は36万744トン。新型コロナで外食や菓子などの業務需要が大きく減ったものの、食の洋風化や健康志向の高まりを受けて家庭消費は堅調で、食卓でチーズの存在感は強まっている。

一人当たりの年間消費量をみると、2008年度はチーズの国際相場が上昇したことから、メーカー各社が輸入量を抑えたり、小売価格を値上げしたりして一時的に減少したが、09年度からは12年連続で増加。20年度は前年度比で7.6%増の2.7キロとなり、20年間で1.4倍に増えた。一方、生クリームは菓子類など業務需要が落ち込み、前年度比4.7%減で明暗を分けた。

ナチュラルチーズは8割強が輸入

総消費量の6割を占めるナチュラルチーズは、88%が輸入。20年の輸入量で最も多かったのが、オーストラリア。次いでニュージーランド、アメリカ、オランダ、ドイツと続く。

日本輸入チーズ普及協会が世界各国の一人当たり年間消費量(19年度)を調べたところ、トップ3はデンマーク(29.3キロ)、フランス(26.8キロ)、キプロス(26.3キロ)。日本人より10倍多く食べていた。

ナチュラルチーズ国別輸入量(2020年)

順位 国名 輸入量(トン)
1 オーストラリア 71,914
2 ニュージーランド 59,069
3 アメリカ 36,202
4 オランダ 32,057
5 ドイツ 26,318
6 アイルランド 16,662
7 デンマーク 14,984
8 イタリア 9,720
9 フランス 4,602
10 アルゼンチン 3,408

出所:財務省「日本貿易統計」

バナー写真:PIXTA

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