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日本の端を旅したい! : 東西南北それぞれの美しい海

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島国日本には陸の国境線がない。日本の端っこから見えるのは海!それぞれに違う表情を見せる、東・西・南・北の端の景色をご紹介。

国土地理院によると、日本の最東端は南鳥島(東京都)、最西端は与那国島(沖縄県)、最南端は沖ノ鳥島(東京都)、最北端は択捉島(北海道)。東京は世界有数の大都市だが、小笠原諸島が行政区分上は東京都に属するため、最東端、最南端が東京都になるのだ。ただし、南鳥島、沖ノ鳥島は無人島、択捉島は北方領土でいずれも民間人が通常の交通機関で自由に行き来することはできない。

定期航路や定期航空路線などの組み合わせで、誰もが旅することができる日本の東西南北の端っこはここ!

最東端 納沙布岬(北海道)

(PIXTA)
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納沙布(のさっぷ)岬(北海道根室市 北緯43度23分07秒 東経145度49分01秒)

納沙布はアイヌ語の「ノッ・サム」(岬の傍ら)に由来すると言われる。冬に流氷が押し寄せる街としても知られ、かつては「流氷岬」とも呼ばれたが、温暖化の影響で近年は、流氷が来ない年もあるという。根室市は「朝日に一番近い街」をキャッチフレーズにしている。

最西端  与那国島(沖縄県)

(PIXTA)
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与那国島(沖縄県八重山郡与那国町 北緯24度27分05秒 東経122度55分57秒)

東京から約1900キロ離れた、面積28.96平方キロメートルの日本最西端の島。沖縄本島からも南西へ約509キロ、石垣島から約127キロ離れているが、隣接する台湾とは約111キロの距離にあり、年に数回、台湾の山並みが見えることもある。

最南端 波照間島(沖縄県)

(PIXTA)
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波照間島(沖縄県八重山郡竹富町 北緯24度2分44秒 東経123度47分18秒)

「果てのうるま(サンゴ)」の意味からその名がついたといわれる。島の北西部にある北浜(ニシハマ)は、真っ白な砂浜と透明度で八重山でも屈指の美しさを誇り、海の色はハテルマブルーと呼ばれる。明かりが少なく気流も安定している波照間島は、絶好の天体観測地で、星空観測タワーがあり国内で最も南十字星がはっきり見える。

最北端 宗谷岬(北海道)

(PIXTA)
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宗谷岬(北海道稚内市 北緯45度31分35秒 東経141度55分09秒)

「日本のてっぺん」をキャッチフレーズにする稚内市。海に向かってこの地に立つと、前方三方が海、正面の43キロ先にはサハリン(樺太)の島影が浮かび上がる。江戸時代後期の探検家・間宮林蔵は宗谷から樺太に渡った。

バナー写真 : ぱくたそ(与那国島の海)

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