Japan Data

ネット広告費、初のテレビ超え : 総広告費は8年連続のプラス

経済・ビジネス 社会 文化

世の中、スマホ依存症がまん延している。1日の時間は限られているから、動画やSNSにはまる人が増えればテレビ視聴率は当然、落ちる。2019年の日本の広告費、かつて広告の花形だったテレビメディアを初めてネット広告が上回った。

電通が毎年実施している調査で、2019年の日本の総広告費は、前年比6.2%増加の6兆9381億円で8年連続で前年比プラスとなった。

マスコミ4媒体(テレビ、ラジオ、雑誌、新聞)合計が前年比3.4%減の2兆6094億円となった。このうちテレビメディアは長梅雨、冷夏、台風などの天候不順や米中貿易摩擦による厳しい経済状況の影響を受けるなどで、同2.7%減の1兆8612億円。

一方、インターネット広告費は同19.7%増の2兆1048億円となった。ネット広告は6年連続の2桁成長で、広告費全体をけん引している。広告の費用対効果の計測や、ターゲティングを重視する広告主が増え、ネットの閲覧履歴や検索履歴に基づいて広告を配信する「運用型広告」が前年比14.8%増と好調だった。

長らく広告の花形はテレビメディアだったが、2019年は初めてネット広告がテレビを上回った。総広告費に占めるネット広告の割合は、05年時点では5.5%だったが、19年は30.3%にまで拡大した。

バナー写真 : ぱくたそ

インターネット テレビ デジタルアート メディア 新聞 広告 電通 スマホ デジタル