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中国からの輸入半減 、コロナ禍で生産活動停止の影響: 2月の貿易統計

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2月の中国からの輸入が前年同月比47.1%の大幅減となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中国の生産活動が停止に追い込まれたことが響いたとみられる。3月に入って感染者の増加の中心は欧州に移っており、3月以降は中国だけではなく、対世界で輸出入がさらに縮小する可能性もある。

財務省が18日発表した2月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆1098億円と4カ月ぶりの黒字となった。新型コロナウイルス感染症の拡大で中国からの輸入が激減したことが主な原因。

中国からの輸入は前年同月比47.1%減の6734億円。特に落ち込みが激しかったのが衣類・同付属品(65.7%減)、スマートフォンなどの通信機(45.3%減)、パソコンなど電算機類(37.2%減)。一方、対中輸出は半導体等電子部品、自動車などのプラスが寄与して0.4%減にとどまった。対中貿易が黒字となったのは18年3月以来で、黒字幅は過去最大。

対中輸入の大幅な落ち込みに加えて、オーストラリアからのLNGの輸入の減少もあり、全体の輸入額は14.0%減の5兆2117億円と10カ月連続のマイナス。全体の輸出額は前年同月比1.0%減の6兆3216億円。中国向けの半導体等電子部品、自動車が好調だった半面、米国向けの自動車、半導体製造装置などが落ち込んだ。

2月の貿易統計 / 単位億円 ()内は前年同月増減率%

  輸出 輸入 差引額
総額 63,216(▲1.0) 52,117(▲14.0) 11,098
中国 11,361(▲0.4) 6,734(▲47.1) 4,627
米国 12,698(▲2.6) 6,268(▲5.9) ▲6,268
EU 6,091(▲7.7) 6,275(▲8.2) ▲183

出所 : 財務省「貿易統計」

バナー写真 : PIXTA

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