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1000人まで65日、2000人まで11日 、1万人まで18日 : 感染者数の増加急ピッチ

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新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大が止まらない。世界の感染者数は240万人を超え、米国、スペイン、イタリア、ドイツ、フランスの上位5カ国で世界全体の約6割を占める。都市が封鎖される危機的的状況に陥っている欧米諸国と比べると、日本は相対的には感染者数の増加数は抑えられている。しかし、3月下旬以降は明らかに感染者数の増加ペースが上がっている。

新型コロナウイルス感染症が引き起こす大混乱は中国・武漢から始まった。感染者数の推移のグラフを見ると、3月の月初には8万人の感染者を数えた中国だけが突出していて、数千人規模の韓国が急増地帯と警戒されていた。それ以外の国ではせいぜい数十人~数百人の感染者しかいなかった。

欧米諸国で最初に感染者が急増したのはイタリアだった。当初は「イタリアだけが特殊」と考えられていたのではないだろうか。3月前半までは多くの国では感染者数は極めて低いレベルに抑えられていた。トレンドが変化したのは3月半ば頃。欧米各国で感染者の急拡大が始まり、米国、イタリア、スペインはあっという間に中国の感染者数を上回った。特に、米国の増加ペースは速く、ニューヨーク州だけでも24万人以上の感染者が確認されている。

この折れ線グラフの中では、日本の感染者数は極めて低いレベルに抑えられているように見える。

しかし、日本だけを取り出してみると、3月下旬以降、明らかに増加ペースが上がっている。累計感染者が1000人になるまで65日を要したのに、1000人を超えた後、2000人に到達するまで11日、その後わずかに18日で1万人を突破した。東京で3000人を超えるなど大都市圏が感染拡大の中心となっているが、4月半ば以降は、岐阜県、石川県、福井県、沖縄県などでも増加ペースが上がっている。

「欧米諸国と比べたら、日本はまだ大丈夫」と油断してはいられない。半月遅れで欧米諸国と同様の感染爆発の入り口に差し掛かっているのかもしれない。

政府は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に出していた緊急事態宣言を16日に全国に拡大。感染者数の増加に歯止めを掛けるためには、人と人との接触を最低7割、極力8割減らす必要があるとして、不要不急の外出を避け、テレワークを積極的に活用するよう求めている。

バナー写真 : 3月下旬から感染者が急増している東京都の小池百合子知事(時事)

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