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国債依存度過去最悪の56.3%に : 20年度第2次補正閣議決定

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一般会計総額が102兆6580億円の20年度予算が成立したのが3月27日のこと。その1カ月後の4月30日に総額25.5兆円の第1次補正予算が成立。そして、さらに1カ月後の5月27日、政府は第2次補正予算を閣議決定した。

政府は5月27日、総額31.4兆円の2020年度第2次補正予算案を閣議決定した。新型コロナウイルス感染拡大による社会・経済への影響に対応するためのもので、補正予算として過去最大規模。これにより、一般会計総額は160.3兆円に膨らむ。

2次補正では、資金繰り対策の強化に11.6兆円、雇用調整助成金の拡充(上限額の引き上げ)に4500億円などを充てる。

2次補正の財源は全額国債発行(借金)で賄う。2次補正後の新規国債発行額は、当初予算時点のほぼ3倍に相当する90.2兆円となり、過去最大を更新。歳入に占める借金の割合(国債依存度)は当初予算段階では31.7%、1次補正後に45.4%となったが、2次補正では56.3%に跳ね上がり、リーマン・ショック後の09年度の52.1%を超える。

補正予算には、経済の停滞による税収減は織り込まれていない。今後、歳入の減額補正があれば、国債依存はさらに高まる。

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