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「地方暮らし」に5割関心―内閣官房調査 : 検討の理由は「豊かな自然」

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公共交通網が張りめぐらされ、便利で、衛生環境も整った大都心圏・東京。東京圏に住む人のうち、地方暮らしに関心がある人は、「気にはなっている」人まで含めれば、約5割。東京に足りていないのは…豊かな自然だった。

内閣官房のまち・ひと・しごと創生本部事務局が東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の20~50代の1万人を対象に実施したアンケート調査で、約5割の人が地方暮らしに関心があることが分かった。

全体では「関心あり」層(関心がある、やや関心がある、気にはなっているの合計)が49.8%だが、地方圏出身者(東京圏以外出身で、現在東京圏在住)では61.7%と関心のある人が多い。

「関心あり」層を対象に、地方圏での暮らしを検討する理由を聞いたところ、「豊かな自然環境がある」が54.8%と最も多かった。特に、東京圏出身者は「豊かな自然環境がある」が61.1%と突出して高くなっている。

一方で、地方圏出身者は「生まれ育った地域で暮らしたい」38.4%、「親族の介護」19.9%を理由に挙げる人が東京圏出身者と比べて相対的に多かった。

地方圏での暮らしに対してのポジティブイメージについて聞いたところ、「自然豊かな環境でのんびりと老後を過ごす暮らし」が40.1%と最も多く、「ワークライフバランスがとれた暮らし」が23.6%で続いた。一方、ネガティブイメージでは「公共交通機関の利便性が良くなさそう」55.5%、「収入が下がる気がする」50.2%が多かった。

バナー写真 : ぱくたそ

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