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“東京アラート”を発動: 夜の街での感染者増に警戒感

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緊急事態宣言が解除され、都の休業要請も緩和された矢先、6月2日の新規感染者は34人に急増。都は初の東京アラートを発動した。「ウィズ コロナ」のライフスタイルは始まったばかり。感染防止と社会・経済活動をいかに両立していくのか、まだまだ模索が続く。

東京都は6月2日、都民に新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒を呼び掛ける「東京アラート」を発動した。都では1日から飲食店や商業施設などへの休業要請を緩和するStep2に移行したばかりだった。

都は、休業要請緩和のために設定した7つのモニタリング指標を活用し、 「1日の新規感染者20人未満(週平均)」 「感染経路不明率50%未満(同)」「週単位の感染者増加比が1未満」―の目安の1つでも上回った場合は病床など医療提供体制も考慮して発令を検討することにしていた。

2日時点で、「1日の新規感染者」は16.3人で目安を下回っているが、「感染経路不明率」50.0%、「週単位の感染者増加比」2.15の2つが上回った。

アラートの発動によって、休業要請の緩和がただちに後戻りするわけではないが、小池百合子都知事は「感染の拡大を防ぐため、都民の皆さまには、特に夜の繁華街など3密になるところはご注意いただきたい。出勤にはテレワーク、時差通勤をご活用いただきたい」と述べた。

東京都が休業要請の緩和のために設定したモニタリング指標

モニター項目 緩和の目安 再要請の目安 2日時点
新規陽性者数(週平均) 20人未満 50人 16.3人
感染経路不明率(週平均) 50%未満 50% 50.0%
週単位の陽性者増加比 1未満 2 2.15
重症患者数 26人
入院患者数 312人
PCR検査の陽性率 2.1%
受診相談窓口における相談件数 938件

バナー写真 : 東京アラートの発動で赤くライトアップされたレインボーブリッジ(時事)

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