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訪日外国人、6月も99.9%減 : 上半期は9年ぶりの400万人割れ

経済・ビジネス

2019年の訪日外国人客は過去最高の3188万人を記録し、政府は東京五輪・パラリンピックが開催される2020年に4000万人達成の目標を掲げていた―と言っていたのが随分と昔のことのように思える。官民で努力を重ねて積み上げてきたインバウンド需要は、ウイルスによってあっけなく崩された。

日本政府観光局のまとめによると、6月の訪日外国人客は、前年同月比99.9%減の2600人だった。1964年の統計開始以来の過去最少だった5月の1700人は上回ったものの、実質的には「ほぼゼロ」の状態が続いている。政府は、新型コロナウイルスの感染者が少ない国・地域から往来を再開する方針だが、PCR検査の能力には限界があり、訪日客の急回復は見込めない。

6月の訪日客を国・地域別で見ると、最も多い中国が300人、韓国、米国、ベトナムが各100人だった。

2020年上半期(1~6月)の訪日外国人数は、前年同期比76.3%減の394万7000人だった。400万人を割り込んだのは、3月に東日本大震災が発生した2011年以来。

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