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老後の不安に勝るコロナの恐怖 : 日本人の不安意識調査

社会

少子高齢化が進む中で、果たして年金で老後を無事に暮らしていけるのか…。オレオレ詐欺など高齢者を狙った犯罪が後を絶たず、地震や豪雨などの自然災害も多発。不安になることはいろいろあるけれど…やっぱり今年の心配ごとは世界中を混乱に陥れている新型コロナウイルス!

セコムが2020年6月に実施した「日本人の不安に関する意識調査」で、「最近、何か不安を感じているか」の問に対して、7割以上の人が「感じている」「どちらかと言えば感じている」と回答。中でも、最も不安を感じているのは20代と30代の女性で、それぞれ80%だった。一方、50代と60歳以上の女性が最も低く、各64%。

調査は2012年から毎年実施しており、これまで8年連続で不安に感じていることのトップは、「老後の生活や年金」だった。今回の調査では、「感染症拡大」61.7%が「老後の生活や年金」61.1%をわずかながら上回り、世界的に大流行で社会・経済に大きな変化を及ぼした新型コロナウイルスのインパクトの大きさを示している。 

「不安解消のために何か対策をしている人」の割合は、例年よりも多い42%だったが、そのきっかけとなったのも、「世界規模の感染症の拡大」だった。

「この1年で不安を感じた事件・事故」も、新型コロナウイルス感染症が63.2%で圧倒的なトップ。中国・武漢での肺炎がニュースで取り上げられるようになったのは2020年1月、日本で本格的に感染者が増え始めたのは3月半ば以降。わずか数カ月で人々の心をここまで支配してしまったという点でも、コロナはとてつもない影響力を持っている。

バナー写真 : ぱくたそ

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