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ウィズコロナ社会の意識調査:「社会変わる」8割超、「経済成長重視」6割

社会

「ウィズコロナ時代」に、社会が変わると感じている人は8割超。今後の政治に最も期待したいことは「ワクチン開発の促進」という調査結果が発表された。

情報通信サービス大手BIGLOBE(本社・東京)が行った「withコロナに関する意識調査」によると、「新型コロナウイルスの流行を経て日本社会は変わると思うか」との質問に対し、「大きく変化する」とした回答の割合が33.5%、「やや変化する」が52.2%で、合わせて8割以上が「変化する」と答えた。一方で「あまり変化しない」は11.7%、「全く変化しない」は2.6%だった。

調査は、新型コロナウイルスの感染拡大による「緊急事態宣言」が解除された直後の5月26~27日、社会人として働く全国の20~60代の男女1000人を対象に、インターネットで行われた。

「今後社会が向かうべき方向として、経済成長重視と社会福祉重視のどちらが心情に近いか」との質問については、「経済成長重視」(15.4%)と「どちらかと言えば経済成長重視」(39.8%)が合わせて6割近くを占め、「どちらかと言えば社会福祉重視」(33.9%)と「社会福祉重視」(10.9%)は合わせて4割強だった。

この質問の答えを年代別に見ると、20歳代では「経済成長重視」派が60%、「どちらかと言えば社会福祉重視」と「社会福祉重視」が合わせて40%だったのに対し、60歳代では「経済成長重視」派」が48%、「社会福祉重視」派が52%という結果に。若い世代の方がより経済成長を志向する傾向がみられた。

「今後社会が向かうべき方向」への回答(%)

経済成長重視 どちらかと言えば経済重視 どちらかと言えば社会福祉重視 社会福祉重視
全体 15.4 39.8 33.9 10.9
<年代別内訳>
20代 23.0 37.0 25.0 15.0
30代 19.5 38.5 30.5 11.5
40代 16.0 42.5 29.5 12.0
50代 11.0 40.5 39.0 9.5
60代 7.5 40.5 45.5 6.5

(BIGLOBE1000人調査)

また、「新型コロナウイルスの対応として、今後の政治に期待したいこと」(複数回答可)を尋ねたところ、「ワクチンの開発の促進」が72.3%と最多で、以下「失業・休業の損失支援」(49.2%)、「医療関係者への支援」(43.5%)、「各種手続きの電子化」(42.2%)、「消費税などの減税」(41.8%)、「テレワークなどの働き方改革の推進」(40.4%)などが続いた。

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