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「五輪まであと1年!」―のワクワク感はどこへ? : 日本財団・18歳意識調査

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2019年7月は、もう少し、「五輪開幕まであと1年!」のワクワク感があったような気がする。新型コロナウイルス感染症の世界的流行で、東京五輪・パラリンピックは1年延期を余儀なくされた。仕切り直しの五輪開幕まで「あと1年」だが、世の中は五輪よりもコロナウイルス対策に追われているのが現状だ。

日本財団が17~19歳の男女1000人を対象に実施したインターネット調査で、この1年で、五輪・パラリンピックに対する関心が大きく低下していることが明らかになった。2019年調査では、五輪又はパラリンピック、もしくは両方とも楽しみと答えた人が約7割だった。ところが、今年7月の調査では、55.5%にとどまった。

「大会成功への備えとして必要なこと」について聞いたところ、2020年調査では「新型コロナウイルス対策」が74.0%で圧倒的に多かった。コロナ問題が勃発する前の2019年調査では、「猛暑」「テロ」「交通混雑」など様々な課題に意見が分散されていたが、いまや、「新型コロナ対策なくして、大規模なスポーツ大会など開催することはできない」と大半の人が考えるようになっている。

そのためか、東京五輪・パラリンピックを21年に開催することについての考えを聞いたところ、「さらに1年延期して22年開催」「パリ大会(24年)以降に延期」の合計が4割近くになったほか、「中止」も2割近くいて、「予定通り開催」は28.0%にとどまった。

バナー写真 : 新国立競技場(2020年1月2日撮影、時事)

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