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静かに耐え忍ぶ夏休み : 使うお金も節約モード―明治安田生命調査

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休校期間が長引いた影響で子どもたちの夏休みは短かめ。感染者が多い都市部から観光地への旅行がもろ手を挙げて歓迎されていない雰囲気も伝わってくる。来年は楽しくはじける夏になりますように!

明治安田生命が6月中旬に実施した「夏に関するアンケート調査」で、2020年の夏休みに使う金額の平均は6万5157円だった。19年は改元に関連してゴールデンウイークが10連休となった反動で、夏の支出を控える動きが鮮明となったが、今年はさらにそれを下回り、06年の調査開始以来の最低額となった。男女別では、女性は前年比横ばいの6万3275円、男性は5800円減の6万7039円だった。

支出を「減らす予定」の人に理由を聞いたところ、63.0%が「新型コロナウイルスによる外出自粛の影響により使い道がない」と回答。次いで、「将来の不安のため貯金に回す」が32.9%だった。

新型コロナの感染拡大が今年の夏休みの計画に「影響がある」と回答した人は70.2%で、そのうち「予定が決められない」と回答した人が48.3%だった。わずか1~2カ月先も見通せない不透明感が今年の夏を象徴する。

新型コロナの「影響はない」と回答した人も含めて今年の夏休みの過ごし方を聞いたところ、「自宅でゆっくり」が約6割を占めた。一方、「帰省」(対前年6.1ポイント減)、「国内旅行」(同6.3ポイント減)、「海外旅行」(同3.1ポイント減)などの移動を伴う過ごし方は前年より減少した。旅行や帰省計画の中止や旅行の行き先変更、レジャー計画の中止などを決めている人も多い。

今年の夏休みを漢字1文字で表現するとすれば? その答えは、キラキラと楽しい夏の雰囲気からは程遠いラインナップとなった。ただひたら「静かに、耐え忍ぶ」夏だ。

バナー写真 : PIXTA

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